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多肉植物を育てる土の条件とは?適した土の配合や培養土の選び方を解説

「多肉植物専用の土でしか、多肉植物は育たないのかしら?」「多肉植物を育てるのに、観葉植物用の土は駄目なの?」と悩む多肉植物を育てる初心者さんは多いです。

多肉植物専用の土と観葉植物用の土は、水はけの良さが異なります。
手間をかけたくない方は多肉植物専用の土を使用するのがおすすめですが、多肉植物の生育環境に適した土作りに挑戦してみるのもおすすめです。

今回は、多肉植物に適した土についてと培養土の選び方、適した土の配合を詳しく解説します。

多肉植物を育てるのに適した土とは?

多肉植物を育てるのに適した土とは?

多肉植物を育てるのに適した土は、水はけが良い土です。
多肉植物は葉や茎に水分を溜め込む性質があるので、水を好む観葉植物のように水を与えなくても一定期間は育ちます。

土には植物の根に養分を与える役目もあるため、適度な水はけであることが大切です。
水はけがよすぎる土の場合、成長に必要な養分が流れてしまって栄養不足になる恐れがあります。

まずは多肉植物を育てるのに適した土を見てみましょう。

通気性と排水性が大事

多肉植物を育てる土は、通気性と排水性を重視します。

多肉植物は乾燥に強い植物ですが、湿気で弱りやすい植物です。
ほとんどの多肉植物で、水やり後は適度に土壌を乾燥させて育てます。
特に乾燥を好む多肉植物以外は、水やりから2〜3日で乾燥する土が理想です。あくまでも目安ですが、5日以上土が湿っていると根腐れする恐れがあります。

現在使用している土の通気性と排水性を高めるには、日向土または軽石を配合してください。
土の乾き具合に注意して、土の通気性と排水性の高さに気をつけましょう。

よく育つのは弱酸性のpH値

多肉植物がよく育つのは、弱酸性の土壌です。
多肉植物はアルカリ性の土から養分を吸収できない性質を持ちますが、観葉植物用の土はアルカリ性のものもあるので注意しましょう。

水はけが良いのに多肉植物があまり育たない場合には、土壌がアルカリに傾いている可能性が高いです。

土壌を酸性にするには、酸性の度合いの強い鹿沼土または無調整のピートモスを追加します。
鹿沼土を配合しすぎると酸性度が過剰になるため、酸性の度合いが弱めの赤玉土を補助用土として混ぜて弱酸性を保ちましょう。

観葉植物と多肉植物の土の違い

観葉植物と多肉植物の土の違いは、排水性です。
観葉植物用の土は水持ちが良くて肥料成分が多めに含まれていますが、多肉植物の土だと水はけの良い土がメインで排水性を重視した配合となっています。

使われている土が異なるため、見た目が違うのも特徴です。
観葉植物用の土はなめらかで粒子がたまに混じっているような見た目ですが、多肉植物の土だと小石のような粒が多くなります。

観葉植物の土は保水性と保肥性を重視して水持ちが良いですが、多肉植物の土は排水性を重視して水はけが良いことが観葉植物と多肉植物の土の違いです。

初心者は多肉植物専用の培養土がおすすめ

初心者は多肉植物専用の培養土がおすすめ

多肉植物の土に最も必要なのは、排水性の良さです。
ここまででご紹介した通り観葉植物用の土は真反対の性質があるため、多肉植物の栽培に使用すると水やりのタイミングが難しく感じるかもしれません。

そのため、初心者さんが多肉植物を育てる時には多肉植物専用の培養土がおすすめです。

多肉植物専用の培養土は多肉植物専門店以外にも、カインズやコーナンなどのホームセンターで入手できます。
ホームセンターで入手できる多肉植物の培養土は、寄せ植えや植え替えにそのまま使える土のほか、挿し芽・種まき用の土もあります。

植え替えやポット苗から植え付けを行う時には多肉植物の土で、挿し芽で増やす時には挿し芽・種まき用の土を使います。

ここからは、市販の多肉植物専用の培養土について解説します。
ネット通販で手軽に入手できる多肉植物専用の培養土や100均の土についても解説しますので、ご都合に合わせて使用してください。

Amazonで買えるおすすめの多肉植物専用の培養土

ここでは、Amazonで買えるおすすめの多肉植物専用の培養土を紹介します。
それぞれの土の特徴も紹介します。

プロトリーフ室内向け観葉・多肉の土10号鉢用 8.4L

プロトリーフ室内向け観葉・多肉の土は濡れると色が変わるため、水やりのタイミングがわかりやすいです。

ラテック 多肉植物の土寄せ植え用 2L 多肉植物の土挿し芽挿し葉用 2L 宮崎県産ボラ土 中粒 2L 【3点セット】

ラテック 多肉植物の土寄せ植え用 2L 多肉植物の土挿し芽挿し葉用 2L 宮崎県産ボラ土 中粒 2L 【3点セット】

ラテックの多肉植物の土3点セットは、寄せ植え・挿し芽・鉢底石のセットです。多肉植物の生産者と作り上げたこだわりの土で、すぐに多肉植物の栽培を始められます。

100均の土でも大丈夫?

セリアやキャンドゥ、ダイソーなどの100均も、店舗によっては多肉植物の土を扱っています。しかし、100均の土は運悪く虫の卵やキノコの胞子が入っているなど粗悪な土に当たってしまった場合に虫が発生しやすいです。

価格帯で虫の発生しやすさは変わりませんが、どのような土が配合されているのかわからない土は虫が発生しやすくなります。

もし配合されている土の表記があった場合には、腐葉土・堆肥・有機肥料が含まれる土は避けるようにしましょう。

多肉植物によく使われる土の種類

多肉植物によく使われる土の種類

ここからは、多肉植物によく使われる土の種類を紹介します。
市販されている多肉植物専用の培養土は数種類の土を配合して、多肉植物の栽培に適した状態にしていることが特徴です。

土の特性を知って配合がわかるようになれば、育てる品種や栽培環境に適したオリジナル培養土を作ることもできます。

土の種類を知ることは多肉植物のお世話が楽になったり、育てる楽しみが増えたりすることにも繋がるでしょう。
基本的な部分からわかりやすく解説しますので、初心者さんもぜひ挑戦してみてください。

基本用土と補助用土の違い

基本用土は土壌の50%以上を占める土であり、補助用土は基本用土に不足している役割を補うために混ぜる土です。
培養土は、基本用土と補助用土が適切に配合されているのでそのまま使うことができます。

基本用土には、保水性または通気性の良い土が用いられることが一般的です。一方で補助用土は栽培する植物の特性に合わせて、通気性や保水性、肥料分などを補います。

基本用土の種類

まずは、基本用土の種類を見てみましょう。
土壌で50%以上を占める基本用土は、多肉植物の栽培を含むガーデニングの主軸です。1種類の土を用いる場合もありますが、複数の土を混ぜ合わせて培養土を作る場合もあります。

基本用土は通気性と保水性、保肥性に優れている土が用いられますが、土の中の栄養分である肥料は含みません。
基本用土によく用いられるのは、赤玉土や黒土、鹿沼土などです。

ここからは、多肉植物の栽培に関係する基本用土を紹介します。

赤玉土(あかだまつち)

赤玉土

赤玉土は、通気性や排水性、保水性、保肥性にも優れているので、基本用土で多く使われています。
粒の大きさは、極小粒・小粒・中粒・大粒の4種類に分かれているため、基本用土以外にも鉢底石として使うこともあります。

また、関東ローム層と呼ばれる地層にある赤土を乾燥させて作られているため、腐葉土と違って生物が存在しません。無機質な土ですので、雑菌や虫が繁殖しにくく挿し木にも赤玉土が使われます。

粒が大きいほど排水性と通気性が良くなり、粒が小さいほど保水性と保肥性が良いので、目的に合う赤玉土を選んでみましょう。

鹿沼土(かぬまつち)

鹿沼土

鹿沼土は、赤玉土と特性が似ている黄色い土です。
鹿沼土も赤玉土と同じように通気性と排水性が優れており、有機物や肥料をほとんど含みません。
赤玉との違いは、土の酸性度合いです。赤玉土は弱酸性ですが鹿沼土はより酸性が強いため、酸性土壌を好む植物に適しています。

鹿沼土は土という名前がついているものの、厳密には軽石です。粒の表面に空いている細かい孔で水を保持しますが、粒と粒に隙間があるため水や空気を通しやすい性質でもあります。

そのため、排水性や通気性を良くしたい時に鹿沼土を配合するのもおすすめです。

軽石

軽石

軽石は、火山の噴射物であるマグマが急激に冷えて固まったものを指します。
浮石(ふせき)または浮岩(ふがん)ともいいます。

表面に無数の穴があるため、通気性と排水性がとても高いことが特徴です。
鉢底石や排水性や通気性を活かした土壌改善、水分があまり必要でない植物の栽培にも用いられます。

軽石を基本用土に使う代表的な植物は多肉植物の他にも、盆栽、サボテン、ランなどの水分があまり必要でない植物です。
軽石には色がついたものもあるため、排水性以外にもおしゃれさも追求できるでしょう。

日向土(ひゅうがつち)

日向土は湿っているものだとボラ土で、乾燥したものを日向土と呼びます。
1969年にボラ土を全国販売する際に日向土と名付けたことが由来です。

日向土は軽石ではありますが、非常に固い性質を持ちます。そのため、長期間使っても砕けにくいという特徴があります。

普通の軽石と同じように無数の穴が空いているため、排水性と通気性に優れています。水を留める力が弱いため、水はけを良くするために土壌改良に用いられるのが一般的です。

川砂

川砂は、川底やダムの底などで採取される河川の岩石が風化したものを指します。
国などが管理している川砂を勝手に持ち出すと違法になるので、必ず通販サイトやホームセンター経由で入手しましょう。

川砂は性質が砂であり小さな石の集まりなため、土と違って粒子同士がくっついて固まりません。水やりをするとすぐに浸透して、鉢底から流れます。
植物の栽培に使われる場合は、多肉植物を含むサボテンや東洋ランなどの水はけを好む植物が多いです。

補助用土の種類

続いては、補助用土の種類を紹介します。
ベースとなる基本用土と混ぜて、排水性や保肥性といった性質を補うことが補助用土の役割です。

補助用土は土作り以外にも土壌改良にも用いられるため、改良用土とも呼ばれます。多肉植物に用いる補助用土は排水性を高めるために混ぜる場合が多いです。

他にも、様々な役割を果たす補助用土を確認してみましょう。

バーミキュライト

バーミキュライトとは、天然のケイ酸塩鉱物でヒル石を熱処理した無菌の人工土です。
無菌であるため、室内園芸や種まきの用土、挿し芽にも使われます。

保水性と保肥性に優れており、バーミキュライトが適切に配合された培養土は肥料分が無駄に流出しません。
一方で水や空気を通しやすい性質を持つため、水はけが悪い土の土壌改良にも使われることが多いです。

腐葉土

腐葉土は、広葉樹の枯葉や枝が分解されて土状になったものです。
痩せた土を再生させたり、通気性、保水性、保肥性なども改善されます。他にも、保温効果や植物を寒さや暑さなどから守る役目も果たします。

腐葉土の見た目は黒く、特有のにおいがすることが特徴です。土壌改善に役立つ腐葉土は、ガーデニングのあらゆるシーンで役立ちます。

ピートモス

ピートモス

ピートモスは腐葉土と似た性質を持ちますが、酸性が強いことが特徴です。
寒い地域で育つ苔や柳、アシなどが泥炭化してピートモスとなります。

ピートモスは腐葉土よりも細かい粒子で、乾いている時は淡い褐色です。土壌の保水性や保肥性を高めたい時に使います。ブルーベリーなどの酸性の土壌を好む植物との相性が良いです。

もみ殻くん炭

もみ殻くん炭

もみ殻くん炭は、もみがらを炭化させたものです。
通気性・保水性の向上が目的の土壌改良に用いられたり、アルカリ性の性質を利用して酸性の土を中和したりする時に用いられます。
適度にもみ殻くん炭を用いることで、根腐れ防止に繋がるでしょう。

炭に脱臭効果があるように、もみ殻くん炭にも脱臭効果があるため有機肥料の匂いを抑えたい時にも効果的です。

多肉植物の土の作り方

多肉植物の土の作り方

ここでは、多肉植物の土の作り方を解説します。
多肉植物で優先したい水はけの良い配合です。

多肉植物に使う培養土は、赤玉土・鹿沼土・川砂が基本用土によく使われます。
補助用土に使われるのは、腐葉土・ピートモス・もみ殻くん炭・日向土などが多いです。

土作りには正解はありませんが、育てる多肉植物に適した性質に作ります。
土壌の性質が変わると水やりのタイミングや頻度も異なるため、初心者さんの間はオーソドックスな手順を参考することも大切です。

ここからは、多肉植物の土の作り方を3つの手順で詳しく解説します。

1.土を選ぶ

まずは、基本用土と補助用土に使用する土を選びます。
基本用土は1~2種類、補助用土は2~3種類使用しましょう。

基本用土と補助用土は、1種類だけでなく複数種類の使用がおすすめです。
すべてにおいて優れた性質を持つ土はないため、複数種類の土を混ぜてそれぞれの土の弱点を補います。

2.ブレンドする

2.ブレンドする

次に、選んだ土をブレンドします。
なるべく土の粒のサイズを揃えておくと、全体に行き渡りやすいです。
土の粒は小さな粒ほど保水力が高くて、大きな粒は排水性が高まります。
鉢底には大粒の石を敷いて、根腐れを予防しましょう。

3.みじんを除く

みじんは、粉のような土を指します。
みじんは多肉植物と観葉植物のどちらにも悪影響なため、土をブレンドする前にふるいにかけて取り除きましょう。
ふるい以外の方法を行う場合、袋の中で混ぜたあとに下にある部分だけを取り除くようにします。

目的にあわせて土の配合を

目的にあわせて土の配合を

先ほどご紹介したように、土作りの手順は3つの手順で簡単に行えます。
続いて紹介するのは、多肉植物の土の配合です。

手軽に多肉植物の土を作りたい人に向けたわかりやすい配合から、室内で育てたい人用の配合、そして通気性が良い土や葉挿しを行う場合など、作る人の目的に合わせて多様に選出しました。

基本の配合ができたら、オリジナル配合を追求するのはいかがでしょうか。
目的に合わせた多肉植物の土で、多肉植物を育ててみましょう。

お手軽に作りたい 赤玉土1:鹿沼土:1:腐葉土1

お手軽に多肉植物の土を作りたい場合は、赤玉土と鹿沼土、そして腐葉土をそれぞれ同じ割合で配合します。

多肉植物は多湿で根腐れを起こしやすいため、排水性が良くて虫が発生しにくい未使用赤玉土と鹿沼土を基本用土に使いましょう。

基本用土は水はけが良くて弱酸性になるなら、他の土でも大丈夫です。
土の配合は多肉植物の生産者でも異なるため、特性を理解して最適なオリジナル配合を探してみましょう。

室内で虫がわかないようにしたい 赤玉土4:日向土2:ピートモス3:バーミキュライト1

室内で虫がわかないようにしたい時には、赤玉土4:日向土2:ピートモス3:バーミキュライト1がおすすめです。
有機物が含まれる土は虫がわきやすいため、無機質な土で配合しましょう。

室内は屋外と比べると風通しが悪いため、湿気の多い場所を好む虫が発生しやすくなります。
そのため、室内で多肉植物を栽培する場合には屋外以上に排水性が大切です。

通気性をよくしたい 赤玉土2:鹿沼土2:日向土2:腐葉土3:もみ殻くん炭1

通気性をよくしたい場合には、赤玉土2:鹿沼土2:日向土2:腐葉土3:もみ殻くん炭1で配合します。
多肉植物のなかでも、特に乾燥を好んだり根腐れを起こしやすかったりする品種におすすめの配合です。

多肉植物は多湿が苦手ですが、水やりを行う時はたっぷりと与えます。
水はけが良い土で栽培できると、育てやすくなって夏越しや冬越しをしやすくなるでしょう。

葉挿しで増やしたい 赤玉土4:ピートモス3:バーミキュライト3

葉挿しで多肉植物を増やしたい場合には、赤玉土4:ピートモス3:バーミキュライト3で配合しましょう。

葉挿しは、未使用で無菌の無機質な土で行います。
土に重みがあることも重視しましょう。バーミキュライトは無菌で軽くて扱いやすいですが、土に重みがないと葉挿しの成功率が下がります。

清潔で葉挿しに適した配合の土を使用することで、葉挿しの成功率が上がるはずです。

まとめ

目的にあわせて土の配合を

多肉植物の土は、水はけの良さを重視して選びましょう。

土の配合と言うと専門的に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、3つの手順で簡単にできます。
水はけを良くする土も決まっているため、何を配合するかで迷うことも少ないです。
配合を変えることによって、室内で栽培しやすくなったり通気性をさらに追求できたりします。
育てている多肉植物に合わせて、適した土の配合を追求するのも新たな楽しみ方です。

多肉植物の土は排水性が優れているかどうかを重視して、市販の培養土や土の配合を選んでみましょう。

※情報の取り扱いには十分に注意し、確認した上で掲載しておりますが、その正確性、妥当性、適法性、目的適合性等いかなる保証もいたしません。
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サクラ@PUKURI編集部

サクラ@PUKURI編集部

多肉植物愛好家

PUKURI編集部のサクラです。論文や専門家のノウハウを基に多肉ライフに役立つ情報をお届けします。

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