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アロエ・ディコトマの育て方

アロエ・ディコトマは南アフリカが原産でユリ科アロエ属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でアロエ・ディコトマの特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

アロエ・ディコトマの特徴

アロエ・ディコトマは、南アフリカの乾燥地帯が原産の多肉植物です。一番の特徴は、最大で10mほどにもなるその大きさです。圧倒されるほどの大きさとワイルドな姿は、アロエというよりも巨木といったイメージで、500種類以上あるといわれるアロエ属の中でも、最も大きくなる品種の一つです。小さな株であれば比較的簡単に入手でき、小鉢で育てることも可能なため、自分好みの大きさにすることもできます。よく枝分かれし、茎の頂上部分で太くて肉厚の葉をロゼット状に広げます。ぷっくりと厚みある葉には水分を蓄えることができ、アロエらしいとげがありますが、葉の大きさに比べて小さくあまり目立ちません。枯れた葉は自然に落ち、茎の部分は木質化していきます。葉が落ちた後の茎は、やや光沢がありすべすべとしています。成長はとてもゆっくりで、長い年月を経て大きく成長すると、冬に茎頂から総状花序を出してきれいな黄色い花を咲かせます。丈夫で耐暑性や乾燥に強いため、頻繁な水やりは必要ありません。

アロエ・ディコトマの詳細情報

園芸分類多肉植物、アロエ
草丈・樹高〜10m
耐寒性やや弱い
耐暑性強い
花色黄色

アロエ・ディコトマの育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え

アロエ・ディコトマに適した栽培環境

日当たり・置き場所

暖かく日当たりと風通しのよい場所を好みます。真夏は日差しが強いため、軒下などの半日陰に置いたり、カーテン越しなどの柔らかい日差しを当ててあげましょう。多湿の環境では根腐れすることがあるので、風通しにも注意し雨がかからないようにしましょう。

温度

南アフリカが原産なので暑さには強いのですが、寒さにはそれほど強くありません。できるだけ10℃以上が保てるようにしましょう。凍ったり霜に当たると株が弱ってしまうので、0℃以下になるようなら室内の暖かい場所に移動させましょう。

用土

水はけの良い土を使用すると良いでしょう。市販の多肉植物用やサボテン用の土なら、手軽にアロエ・ディコトマに適した土が準備できます。

アロエ・ディコトマの育て方のポイント・コツ

水やり

春や秋の生育期は、土が完全に乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷり与えます。蒸れやすい真夏や成長が緩やかな真冬は、水やりを控えめにしましょう。水を与えすぎたり多量の雨に濡れると根腐れすることもあるので、乾燥気味に管理するほうが適しています。

肥料

肥料はあまり必要のない品種です。植え替えのときに元肥として緩効性肥料を少量混ぜ込む程度で良いでしょう。

病害虫

カイガラムシやアブラムシなどの害虫がつくことがあります。葉や茎から吸汁し株を弱らせてしまうので、見つけたらすぐに対処しましょう。殺虫剤を使用したり、歯ブラシなどで、こすり落とします。風通しを良くすることで害虫を予防できます。

アロエ・ディコトマの詳しい育て方

選び方

葉に厚みがあり、茎がしっかりしている元気な株を選びましょう。根がしっかり張っていて、全体的に形の締まった美しいものもおすすめです。大きさは自分の育てたい好みに合わせて選んでください。

植え替え・鉢替え

根が繊細なので、植え替えをすることで根を傷める可能性があるため、あまりおすすめできません。根が詰まっていたり鉢底の穴から根が出てきたら、一回り大きめの鉢に植え替えましょう。数年は植え替えをしなくても大丈夫です。

冬の時期には黄色の花を咲かせます。開花まで長い年月がかかり、一般的には数十年経って花が咲くことが多いです。

冬越し

寒さにはあまり強くないので、関東より北の地域では寒くなる前に室内に移動させたほうが良いでしょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けと挿し木で増やすことができます。切り取ったら日陰で切り口を乾かし、水はけのよい用土に挿します。株分けと挿し木を行う時期は、春から夏が適しています。

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PUKURI編集部

PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

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