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ムスコーサ(青鎖竜)の育て方

ムスコーサ(青鎖竜)は南アフリカが原産でベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でムスコーサ(青鎖竜)の特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

ムスコーサ(青鎖竜)の基本情報

植物名ムスコーサ
学名Crassula muscosa
英名Watch chain
和名青鎖竜(セイサリュウ)
科名ベンケイソウ科
属名クラッスラ属
原産地南アフリカ

ムスコーサ(青鎖竜)の特徴

ムスコーサは、南アフリカ原産の多肉植物です。茎は直立していますが、成長するにつれて傾きます。葉っぱは三角で、茎に連なるように連なっているのが特徴です。開花時期は秋で、茎と茎の隙間に黄色くて小さな花が咲きます。ムスコーサを健やかに育てるには、加湿に陥らないように配慮することが大切です。水のやりすぎや加湿に気をつけて育てます。屋外で栽培する場合、雨に当たらないように気をつけてください。特に梅雨などの長雨が続く時期に突入した場合には、1週間以上土が湿った状態にならないようにします。なぜなら加湿によって、根腐れを起こしやすくなるためです。耐寒性はやや強い一方で耐暑性には弱いため、夏場は直射日光に当たらない場所へ移動させます。また、ムスコーサが育ちやすい気温は、20〜30度です。マイナス1度くらいまでは耐えられますが、冬場は室内に入れてるほうが傷みません。冬は半月に一度ほど、水やりをして乾燥気味に育てます。

ムスコーサ(青鎖竜)の育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
開花時期 ● 
肥料

ムスコーサ(青鎖竜)に適した栽培環境

日当たり・置き場所

室内よりも屋外のほうが置き場所に適していますが、真夏は半日陰に置きましょう。強い直射日光を浴び続けると、ムスコーサが葉焼けを起こす恐れがあります。日当たりの良い場所を好むため、真夏以外は日当たりが良く、風通しの良い場所に置いてください。

温度

耐寒性がやや強くはあるものの、株を傷めないためにも冬場は室内に取り込みましょう。ムスコーサが成長しやすい温度は20〜30度です。30度を超える真夏には、葉焼けを起こさないように直射日光が当たらない半日陰に置きます。

用土

ムスコーサには、水はけの良い用土が適しています。市販の土を使用する場合には、多肉植物用やサボテン用の土がおすすめです。多湿状態に陥りにくい用土を選ぶと育てやすくなります。多湿になりにくい用土を選びましょう。

ムスコーサ(青鎖竜)の育て方のポイント・コツ

水やり

水切れには比較的強いですが、多湿には弱いです。根腐れを起こさないためにも、水やりを与えすぎないように気をつけましょう。特に、高温多湿になると蒸れて根腐れを引き起こす恐れがあります。夏場の水やりは気温が高くなる午前中は避けて、気温が低くなる夕方に行ってください。夏場の水やりは表面の土が乾いたら与えます。反対に、根が休眠期となる冬場の水やりは半月に一度程度が目安です。冬場は乾燥気味に育てるようにしてください。

肥料

ムスコーサは、基本的に肥料を与えなくても育ちます。もし肥料を与える場合には、植え替えや植え付けの時などに緩効性の肥料を与えましょう。ムスコーサを含む多肉植物は、土の中にある栄養素が不足すると葉が落ちる場合があります。そのような状態が見られた場合には、追肥しても良いでしょう。有機肥料ではなく化成肥料を使用することで、コバエの発生を防げます。

病害虫

ムスコーサの栽培にあたって、気をつける病害虫はカイガラムシです。頻度はそこまで高くありませんが、ムスコーサは稀にカイガラムシに寄生されます。株が小さかったり植え付けたばかりで不安な場合には、あらかじめ殺虫剤を巻いておくとカイガラムシの予防が可能です。カイガラムシの被害に遭った箇所は、黒くなります。カイガラムシの被害が拡大すると、枯れる危険があるため注意しましょう。

ムスコーサ(青鎖竜)の詳しい育て方

選び方

葉に健康的な艶があるムスコーサを選びましょう。病害虫の被害に遭っていたり、成長具合が左右に極端に偏っているものは避けるようにします。他にも、葉が弱っているムスコーサは避けるようにしてください。

剪定・切り戻し

ムスコーサは、基本的に剪定をしなくても育ちます。傷んでいる葉や病害虫の被害に合っている場合には剪定バサミで切ると良いでしょう。

植え替え・鉢替え

2年に1度を目安に植え替えを行いましょう。植え替えを行う時期は、ムスコーサの生育期である春の暖かい時期に行います。植え替えを行う時には、あらかじめ用土を濡らして根にかかる負担を低減しておきましょう。

ムスコーサの開花時期は、4月から5月です。茎の間から、とても小さな花がたくさん咲きます。花の色は黄色です。目立ちにくい花ですので、観察したい場合には開花時期に注意深く見守りましょう。

夏越し

真夏の直射日光で葉焼けを起こす恐れがあります。気温が30度を超える時期には、直射日光に当たらない半日陰へ移動させましょう。また、ムスコーサは高温多湿環境に弱いため、真夏の水やりは夕方に行うことも大切です。

冬越し

比較的寒さには強いですが、冬は屋内に取り込むほうが株が傷まずに済みます。冬は根が休眠期に入るため、水やりは半月に一度を目安に控えましょう。冬は乾燥気味に育てるほうが健やかに育ちやすいです。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ムスコーサの増やし方は、挿し木が一般的です。春から秋の生育期に行うと失敗が少ないです。まず、カットしたムスコーサの株を2日間かけて乾燥させます。乾燥させる際には、必ず日陰で管理してください。乾燥させたムスコーサを清潔で乾燥した用土に置いて育てます。

挿し芽の時期

ムスコーサは挿し芽でも増やせます。落ちてしまった芽から芽吹くこともあるため、比較的容易です。挿し芽を行う際にはムスコーサの葉を乾燥させて、清潔で乾燥した用土で管理します。

※情報の取り扱いには十分に注意し、確認した上で掲載しておりますが、その正確性、妥当性、適法性、目的適合性等いかなる保証もいたしません。
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PUKURI編集部

PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

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