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花うららの育て方

花うららはメキシコが原産でベンケイソウ科エケベリア属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容で花うららの特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

花うららの特徴

多種多様な表情をみせる「エケベリア」のなかでも、陽気なイメージの姿が特徴的な「花うらら」。ネーミングからも春のうららかな様子が想起され、花の美しい様を浮かび上がらせることでも知られています。見た目はぷっくりとピンク色に色づき、ブルームがかってふちに赤いラインを持った葉っぱは気温が落ちると葉先にかけてより赤く染まっていきます。背丈はあまり高くなりませんが、ロゼット状に広がるように大きく成長します。

丈夫で育てやすく、寄せ植えにも多用される品種です。縁起のよさから風水アイテムとしても人気で、可愛らしい佇まいは女性の部屋にインテリアとして大活躍。

名前のとおりぽかぽかとうららかな日の陽光が好きなので、晴れた日には外に出してめいっぱい光を浴びさせてあげましょう。ただし直射日光や強いの日差しには注意が必要。真夏のみ適度に遮光を施し、風通しのよい場所に移してあげてください。また春と秋は土が乾いたらたっぷり流れるくらい水を与え、夏と冬は基本的に乾かしぎみで管理します。葉にしわが現れるのを合図に、湿らす感じで水を与えるとよいでしょう。

花うららの詳細情報

園芸分類多肉植物、エケベリア
草丈・樹高5cm〜15cm
耐寒性やや強い
耐暑性やや強い
花色黄色、オレンジ
開花時期春〜秋

花うららの育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
開花時期 
肥料

花うららに適した栽培環境

日当たり・置き場所

「花うらら」は春秋生育型の多肉植物で、春から初夏までと9〜11月の秋が生育期になります。高温多湿に弱いため雨が降りやすい梅雨から夏は雨を避け、半日陰で風通しのよい軒下で夏越しをさせましょう。真冬を迎え、5℃を下回るような寒い日は室内に移動させてください。

温度

冬はマイナス2℃くらいまで耐えられますが、5℃を下回るような寒い日は室内に移しましょう。高温多湿に弱いため、梅雨から夏は雨を避けて半日陰の風通しがよい軒下で夏越しをさせます。葉っぱが腐らないようになるべく水に濡らさないことがコツ。

用土

「花うらら」を育てるときは、市販されているサボテン・多肉植物専用の土を用いるとよいでしょう。水はけのよさを重視しますが、水やりの回数に気をつければ培養土でも栽培可能です。自作するなら鹿沼土と赤玉土を中心に、ピートモスや川砂、くん炭を混ぜ合わせると排水性の高い用土に仕上がります。

花うららの育て方のポイント・コツ

水やり

春と秋は土が乾いたらたっぷりと流れ出るくらい水を与え、夏はできるだけ乾かしぎみに管理します。夏は休眠期にあたるため、活動機能が大幅に低下しています。土の湿った状態が長引くと根腐れを起こしやすくなり、カビや雑菌、害虫も繁殖するので注意してください。ただし断水ではなく、葉がしおれてきたら適宜与えましょう。また冬の夜に水をあげると土が凍りついてしまう可能性があり、気温の高いタイミングで行うなど工夫が必要です。

肥料

「花うらら」の施肥は、生育期にあたる春と秋に緩効性の化成肥料を置き肥として与えるのがおすすめです。規定の倍率では多肉植物にとって濃すぎてしまうため、少なめの量にするか倍くらいに薄めた液体肥料を月に1度程度が適しています。休眠期である夏と冬は肥料焼けを起こして枯れる可能性があり、肥料やりは控えるようにしましょう。また、紅葉する時期に肥料を与えすぎると発色が悪くなってしまうケースがあるので注意してください。

病害虫

「ワタムシ」や「カイガラムシ」が葉っぱの付け根や新芽部分に発生することがあります。付着すると排せつ物や分泌物の汚染により、葉の形がガタガタになってしまうかもしれません。見つけたらその都度、ピンセットやつまようじを使って物理的に落とすのがおすすめです。大量に現れた場合は駆除剤を散布して一気に駆除するか、クラフトテープに引っ付けて対処してもよいでしょう。目立った病気の心配はありませんが、風通しが悪いとカビ類が繁殖しやすくなるので注意が必要です。

花うららの詳しい育て方

選び方

「花うらら」はベンケイソウ科、エケベリア属に属する多肉植物の一種です。ぷっくりとふくらんだ肉厚の葉先が紅く色づき、ロゼッタ状のバラのような形をしているためにいつも花が咲いているような葉姿になります。選ぶときは葉がしっかりしたもの、がっしりした株がおすすめ。葉と葉の間が空いて間延びしたもの、葉の色が薄く弱々しいものは避けましょう。

植え替え・鉢替え

「花うらら」は2〜3年の頻度で植え替えをするのが適しています。小さい鉢に植わっている場合、株が大きくなって鉢が倒れてしまう危険性が高まります。植え替えによって土の環境を新しく整えることで、植物が刺激を受けて生長しやすいスイッチが入る効果も期待できるでしょう。

エケベリア属に属する多肉植物の「花うらら」は、ぷっくりとふくらんだ肉厚の葉先が紅く色づく特徴を持っています。ロゼッタ状のバラのような形をしており、一年を通してまるで花が咲いているような葉姿にも見えるでしょう。ただしこれは正確には葉っぱなので、花は春から秋に株から細長い茎を伸ばして黄色いベル状のものが咲きます。

夏越し

「花うらら」は夏が休眠期にあたるため、活動機能が大幅に低下しています。水をあげすぎても水を吸い上げる吸水性がほとんど機能しておらず、土の湿った状態が長引くと根腐れやカビ・雑菌、害虫の繁殖にもつながるので注意が必要です。夏は断水して、葉が萎えてきたなと思ったら水をたっぷりとあげましょう。直射日光を避けた明るい日陰に置いて管理してください。

冬越し

冬も休眠期なので、水やりは夏同様でかまいません。ただし夜に水をあげてしまうと土が凍りついてしまう可能性があり、気温が上がる晴れた昼間のタイミングがよいでしょう。日中はなるべく日に当て、できるだけ乾かしぎみに管理してください。頻度は月に1度程度がおすすめです。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

「花うらら」の増やし方には株分けや挿し芽、葉挿しなどの方法がありますが、葉挿しがもっとも簡単なのでおすすめです。株から葉っぱを取ったらすぐに土に挿すのではなく、半日陰の場所で根っこと芽が出てくるまで放置します。このとき湿っている場所には置かず、風通しのよいところに置くようにしましょう。

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PUKURI編集部

PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

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