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パキポディウム・ラメリーの育て方

パキポディウム・ラメリーはアフリカ、マダガスカルが原産でキョウチクトウ科パキポディウム属の塊根植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でパキポディウム・ラメリーの特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

パキポディウム・ラメリーの特徴

「パキポディウム・ラメリー」は塊根植物に分類される植物の一種で、アフリカやマダガスカルといった乾燥地帯に自生しています。塊根植物のなかでも人気の高い「パキポディウム属」に属し、特に日本国内でよく流通している品種といえます。非常に強健かつ丈夫、しかも成長速度も速いことから塊根植物ビギナーにはおすすめ。びっしりと生えたとげやユニークな樹形、葉の付き方が特徴的で、幹が多肉質に太くなった個性的な姿も魅力のひとつです。一見するとサボテンに似ている姿から、ときおり間違えられることもあるようです。大きく育つと成長点の付近以外がつるりとした表皮に変化し、冬場を迎えると落葉してこん棒みたいな形状になります。ほかの多肉植物同様、乾燥ぎみの環境で育てるのが適しています。「パキポディウム・ラメリー」は3~5月の春先ごろに美しい白く大きな花を咲かせてくれますが、この花も見た目にはサボテンの花によく似ています。開花には25℃以上の温度をキープする必要があるので、できるだけ明るく日当たりのよい場所に置いてあげましょう。

パキポディウム・ラメリーの詳細情報

園芸分類多肉植物、塊根植物
草丈・樹高10~100cmほど(自生地では5~6mほど)
耐寒性弱い
耐暑性強い
耐陰性弱い
花色
開花時期3~5月

パキポディウム・ラメリーの育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
開花時期
肥料

パキポディウム・ラメリーに適した栽培環境

日当たり・置き場所

「パキポディウム・ラメリー」は耐陰性が弱く、日光がよく当たる明るい場所を好む植物です。日光不足になると幹が細くなるため、年間を通して積極的に日に当ててあげましょう。成長期にあたる夏場は屋外に置き、雨ざらしの環境でも問題ありません。秋から冬にかけて落葉しはじめたら休眠期です。なるべく屋内日当たりのよい場所か温室に移してください。

温度

暑さには強い「パキポディウム・ラメリー」ですが、寒さには弱いので冬の管理に気をつけましょう。最低でも5℃以上の環境を保つのが望ましく、暖かい場所に置くのがよいとされています。また、花を咲かせるためには25℃以上の温度が必要です。

用土

多くの多肉植物と同じく、通気性と水はけのよい土を好みます。市販であればサボテン・多肉植物用の土、もしくは山野草の土もおすすめです。赤玉土や鹿沼土、パーライト、川砂、腐葉土などを配合し、自分で作ってもよいでしょう。

パキポディウム・ラメリーの育て方のポイント・コツ

水やり

「パキポディウム・ラメリー」の水やりは少なめが基本です。乾燥を好む品種なので、水をあげすぎると根腐れを引き起こしてしまいます。夏場など乾燥の激しい時期は雨ざらしでも問題はありませんが、あえて水分を少なくすることでよく締まった株にすることができます。落葉する冬は休眠期にあたるため断水ぎみにし、株が弱らないように一か月に1回程度少量の水を与えるとよいでしょう。春になり気温が上がって気温が安定してきたら少しずつ水やりを再開して量を増やします。

肥料

「パキポディウム・ラメリー」は強健な性質を備えているため、基本的に施肥の必要はありません。市販のサボテン・多肉植物用の土を使っている場合、もともと含まれている元肥でも十分こと足ります。ただしもちろん植物なので、適度に肥料を与えればより育ちがよくなります。春から秋の生育期を選び、緩効性化成肥料をあげるとよいでしょう。植え替えのときに少量混ぜるか、2週間~1か月に1回くらい希釈した液体肥料を与えるのもおすすめです。

病害虫

「ハダニ」や「アブラムシ」、「カイガラムシ」といった害虫が発生する可能性があり、病気にかかる原因にもなるため早急な駆除が必要です。特にカイガラムシが付いたあと、すす病や斑点性病害に侵されるケースが多くみられます。見つけたらそのつど園芸用の殺虫剤を散布し、生き残った虫は物理的に落とすなどして直接対処しましょう。予防策としては風通しのよい場所に置き、健康な状態を保つことで害虫を寄りにくくすると考えられます。

パキポディウム・ラメリーの詳しい育て方

選び方

「パキポディウム・ラメリー」はキョウチクトウ科パキポディウム属の多肉植物で、マダガスカル周辺を原産としています。体の一部に貯水機能を持ち、根っこに水をためる「塊根植物(コーデックス)」の一種とされています。多くのとげを生やすので、一見サボテンに見えるのが特徴。購入するときは幹が太く、葉のつやがよいものを選ぶのがおすすめです。

植え替え・鉢替え

「パキポディウム・ラメリー」の植え付け・植え替え適期は、成長期の5~7月です。根を張りやすく、幹が大きくなるとバランスを崩して倒れやすくなるため2年に1度は最低でも植え替えをします。その際に腐っている部分、変色や枯れがあれば取り除いてください。

「パキポディウム・ラメリー」は「マダガスカル・パーム」とも呼ばれる、ヤシの木のような見た目をしたパキポディウムの一種です。花を咲かせるためには気温25℃以上が必要で、およそ3~5月あたりにサボテンと似た底が黄色く白い大きな花を付けます。

夏越し

「パキポディウム・ラメリー」の夏越しは、風通しにさえ注意すれば難しくありません。多湿にならないよう水の与えすぎには気をつけ、土の表面が乾いてから2~3日おいて鉢底から水があふれるくらいたっぷりと行いましょう。

冬越し

耐暑性は強いものの耐寒性には乏しい品種なので、冬場を迎えたら屋内の窓際に移動させるのがおすすめです。日中でも最低6時間以上、日照時間を確保できるような環境で栽培してください。日照不足になると光を求めて上に成長し、幹が細くなってしまいます。葉が落ちた株は休眠期に入っているため、水やりを1か月に1回程度に控えてほぼ断水をします。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

「パキポディウム・ラメリー」は3〜5月ごろ、挿し木によって増やすことができます。まず腐っている部分が入らないように幹を切り、切り口を日陰で1日ほど乾燥させてください。新しい赤玉土にその枝を挿し、その後は水を与えず乾燥した環境で管理するとよいでしょう。

※情報の取り扱いには十分に注意し、確認した上で掲載しておりますが、その正確性、妥当性、適法性、目的適合性等いかなる保証もいたしません。
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PUKURI編集部

PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

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