ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)は南アフリカが原産でトウダイグサ科ユーフォルビア属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)の特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。
ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)の基本情報
植物名 | ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際) |
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学名 | Euphorbia gorgonis |
英名 | Euphorbia gorgonis |
和名 | 金輪際 |
科名 | トウダイグサ科 |
属名 | ユーフォルビア属 |
原産地 | 南アフリカ |
ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)の特徴
まるでタコのようなフォルムが特徴的な「ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)」は、その見た目から「タコモノユーフォルビア」と呼ばれているグループの一種です。丸い胴体から四方八方に短くて太い枝が広がり、ギリシャ神話に出てくるメドゥーサの蛇が持つ髪の毛を思わせるユニークな姿をしています。栽培が難しいといわれるなかでも比較的簡単に栽培することができるため、入門種的な位置づけにあたります。南アフリカを中心としたアフリカ大陸やマダガスカルに自生する原種で、市場でもよく流通しており入手しやすいのが魅力。大きくなると塊根部が形成され、きちんと日照に当てていれば成長が遅いこともあいまって徒長しにくく詰まった容姿を維持してくれます。全体的にぎゅっとした感じに変化するため、古い株は非常に見ごたえある迫力を備えます。どちらかというと寒さには耐え育てやすい反面、加湿には注意が必要です。またこの品種は根や茎、葉に傷が付くと白い樹液を出します。皮膚や目を強く刺激する危険があるので、植え替えの際などは気をつけてください。初夏に咲く花は独特のにおいがします。
ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)の詳細情報
園芸分類 | 多肉植物、ユーフォルビア |
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耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 弱い |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 初夏~秋 |
ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え替え | ● | ● | ||||||||||
植え付け | ● | ● | ||||||||||
肥料 | ● | ● | ● | ● | ● |
ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)に適した栽培環境
日当たり・置き場所
「ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)」もほかの多肉植物と同様、日当たりと通気性のよい場所を好みます。春と秋の温度差のある時期に旺盛に育つので、風通しと日光に留意して置き場所を選びましょう。ただし真夏は過湿にならないよう注意が必要です。雨で根腐れなどを引き起こすことがあるため、雨よけを施した屋外に置くとよいでしょう。冬季は南向きや東向きの場所で管理し、雨や北風、霜にさらさないようにします。
温度
温度低下にはわりに強い種類ですが、気温が下がってきて最低気温が3℃を下回るようなら取り込んでください。室内の日の当たる窓辺や、屋外であれば簡易温室やフレームなどを使い工夫して管理しましょう。いっぽう部屋の中で温度が一定の場所に置くと枝先が白く細く伸びてしまうことがあるので、日当たりと風通しが必要です。
用土
多くの多肉植物と同じく、「ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)」も水はけのよい土を好んでいます。園芸店などで市販されているサボテン・多肉植物用の土、山野草用の土がおすすめです。通気性の高い用土に植え付けたほうが、根腐れの防止と水やりによって水分のコントロールがしやすいメリットがあります。
ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)の育て方のポイント・コツ
水やり
もともと太い胴体に多くの水を蓄えておくことができる「ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)」は、それほど水枯れを気にする必要がありません。過度な水やりをしなくてよいので、ビギナーでも気軽にチャレンジしたい多肉植物です。成長期にあたる春と秋にはたっぷりと、用土が乾いて数日したら水を与えるのが適しています。気温が下がってくると用土の乾きが遅くなるので水やりを減らし、室内に取り込んだら断水ぎみに抑えてください。月に1~2回くらいを目安に、表土が濡れる程度の水を与えるのがベストです。ただし、管理する場所が2℃より下がる時期になったら断水状態にします。
肥料
多肉植物の多くは熱帯や乾燥地帯を原産としているため、肥料が必要ないといったイメージを持たれがちです。実際は、多肉といえど植物なので健全に生育するには栄養補給が欠かせません。適切に肥料を与えることで葉色がよくなるとともに徒長を防ぎ、健全な株の成長を促してくれます。その場合、開花している3月、4月、10月、11月の時期に薄めの液体肥料をあげるとよいでしょう。2週間ごと、もしくは1か月に1回程度のペースで施してください。また、草姿を保って育てたい場合は活力剤がおすすめです。
ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)の詳しい育て方
選び方
多肉植物を購入するときの基本は、できるだけ元気な株を選ぶことです。葉にハリがあり色鮮やかかどうか、葉と葉の間が詰まっているかもポイント。成長に不具合のある個体は茎が細く、葉同士が間延びして開いた状態が多くみられます。病害虫にも弱くなるため、購入時はよく見比べてみてください。特に「ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)」の場合、胴体が太く枝がしっかりと生えているものを選ぶのがおすすめです。
植え替え・鉢替え
「ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)」は、種を採取したら清潔な土の上にまいておけば数日で発芽します。その際に気温があまりにも高いと発芽しないので、25℃程度がちょうどよいでしょう。植え付け、植え替え、鉢替えに関しては初夏と猛暑明けあたりに行うのがベストです。
花
雌雄異塾に分類されるユーフォルビアの一種、「ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)」。先にめしべが上がり、そのあとおしべができるのが特徴です。成長期に小さく黄色い花を咲かせますが、まるでブルーチーズのように強烈な発酵臭がすることでも知られています。
夏越し
「ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)」の夏越しは、水やりにだけ気をつければ難しくありません。日当たりと通気性のよい場所を好むので、春から秋にかけて成長期には直射日光でも育てられます。ただし株がある程度大きくなってくると加湿に注意が必要で、特に真夏は雨で根腐れなどを起こすことがあります。葉焼けを防ぐ意味でも、遮光や雨の当たらない軒下に置くといった工夫をしてください。
冬越し
冬は南向きや東向きの日当たりのよい屋外に置き、雨や北風、霜にさらさないように気をつけます。最低気温3℃以下を目安に肌寒くなってきたら、暖かい室内の窓辺や簡易温室へ移動してください。温度低下には強い種類ですが、部屋の中で温度が一定の場所に置くと枝先が白く細く伸びてしまうため日当たりと風通しが必要です。また、もし温度が2℃より下がるようであれば断水状態にしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
「ユーフォルビア・ゴルゴニス(金輪際)」は、おもに株分けで増やすことができます。作業そのものは簡単ですが、根や茎、葉に傷が付くと白い樹液を出します。これは皮膚や目を強く刺激するため危険な場合があるので、植え替えする際にはよく注意してください。
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