多肉植物ライフをもっと楽しむ情報メディア

植物図鑑

ユーフォルビア・峨眉山(ガビザン)の育て方

ユーフォルビア・峨眉山はユーフォルビア・瑠璃晃の交配種でトウダイグサ科ユーフォルビア属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でユーフォルビア・峨眉山の特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

ユーフォルビア・峨眉山(ガビザン)の特徴

「ユーフォルビア」は世界じゅうに約2000種あるといわれています。見た目や性質は実に多彩で、サボテンに似ているタイプをはじめ形が非常に面白いのが特徴。珍奇植物として、一部のファンから絶大な人気を誇っています。そのひとつ、「ユーフォルビア・峨眉山」は日本を原産とするトウダイグサ科ユーフォルビア属の多肉植物です。印象的なネーミングは、中国で世界遺産に登録されている中国三大霊山で四大仏教聖地のひとつにもなっている「峨眉山」の名前に由来。同じユーフォルビアの「鉄甲丸」と「瑠璃晃」の交配種で、瑠璃晃の群生する性質を受け継ぎ非常に可愛らしい見た目をしています。パイナップルの実みたいにごつごつとした岩肌を持つ親株から青々と茂る草のような子株をたくさん付けるので、単頭で育てるよりも群生させたほうが本種の魅力が味わえるはず。大きさは小型で扱いやすく、育てる場所と水やり頻度にさえ気をつければ簡単に育てられる初心者にもおすすめの品種です。ただし根や茎、葉を傷つけると白い乳液を出し、これに触るとかぶれることがあるため注意しましょう。

ユーフォルビア・峨眉山(ガビザン)の詳細情報

園芸分類多肉植物、ユーフォルビア
草丈・樹高3cm〜2m
耐寒性弱い
耐暑性普通
耐陰性弱い

ユーフォルビア・峨眉山(ガビザン)の育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
肥料
植え付け  
植え替え  

ユーフォルビア・峨眉山(ガビザン)に適した栽培環境

日当たり・置き場所

「ユーフォルビア・峨眉山」は日当たりのよいところを好みます。乾燥や直射日光に強い性質を備える反面、真夏の炎天下では葉焼けを起こしてしまう可能性があります。耐寒性が低いため、冬季など気温10℃以下の寒さになるようであれば屋内に移してください。ただし日当たりの少ない場所で育てると徒長して丸い見た目を楽しめなくなるので、日光のよく当たる窓際に置いて育てるのがおすすめです。

温度

「ユーフォルビア・峨眉山」は寒さに弱い多肉植物なので、冬を迎えて少し肌寒くなってきたら暖かい室内に取り込んであげてください。目安としては気温10℃以下を想定し、下回るようであれば屋内に移して管理しましょう。日光のよく当たる窓際に置くのがおすすめです。

用土

水はけのよい土を好むため、市販のサボテン・多肉植物用の培養土や山野草用向けのものが推奨されています。セルフブレンドする場合、赤玉土小粒2:鹿沼土小粒2:ピートモス2:川砂2:くん炭2くらいの割合で混ぜるとよいでしょう。その際も、水はけが悪いと根が腐って枯れてしまう危険があるので注意が必要です。

ユーフォルビア・峨眉山(ガビザン)の育て方のポイント・コツ

水やり

基本の水やりとしては、用土が乾いてから与えてあげます。季節ごとに適した水やりの仕方があり、春と秋の生育期には表土が乾燥したら7〜10日空けてたっぷりやりましょう。夏・冬の休眠期が近づくとともに備え、徐々に水やり頻度を減らしていきます。この期間は月に2〜3回、表土を軽く湿らせる程度に抑えます。用土が数日間完全に乾ききるよう、断水ぎみの水やりを心がけてください。水の与えすぎは徒長の原因になるため注意が必要です。

肥料

「ユーフォルビア・峨眉山」を育てるにはあまり肥料が必要ないので、春から秋の生育期に少量の肥料を施してあげます。植え付けのときに元肥としてゆっくりと効く緩効性化成肥料をひとつまみ施すか、生育期の間に追肥として月1〜2回くらいを目安に与えてください。その際には規定量の2倍程度に薄めた液体肥料を使い、少しあげるだけにとどめます。肥料を与えすぎると、茎だけが間延びして見た目も悪くなってしまうので注意しましょう。

病害虫

「ユーフォルビア・峨眉山」には「ハダニ」や「カイガラムシ」が付着しやすいので、気をつけて観察し見つけたらこまめに捕殺してください。歯ブラシやつまようじなどを使って取り除き、そのあとは殺虫剤を散布するのがおすすめです。水はけと通気性が悪く蒸れてくると病気になる危険性が上がるため、日当たりや風通しのよい場所で管理するようにしましょう。特に「うどんこ病」が現れるケースが多く、そのまま放置すると黄変したり縮れたりして最終的には枯れてしまいます。

ユーフォルビア・峨眉山(ガビザン)の詳しい育て方

選び方

「ユーフォルビア・峨眉山」は同種の鉄甲丸と瑠璃晃の交配種で、日本で品種改良された多肉植物です。パイナップルのようにゴツゴツとして人気があり、ビジュアルが可愛らしく栽培難易度も低いといった魅力を備えています。園芸店や多肉ショップで選ぶ際には、胴体が丸くてたくさん群生している株を選ぶとよいでしょう。

植え替え・鉢替え

用土が古くなり、株の生育が鈍ったら植え替えをします。目安としては2~3年ごと、初夏か9月ごろがおすすめです。1週間ほど水を断ってから植え替えなくてはいけないので、鉢の中の土が完全に乾ききってから作業し、植え替え後はすぐに水をたっぷりと与えましょう。

夏越し

暑さに強い多肉植物ではありますが、猛暑日に直射日光が当たると葉焼けを起こすことがあるのが「ユーフォルビア・峨眉山」の弱点です。その場合は寒冷紗などを用い、弱めの遮光を施すようにしてください。真夏の蒸れにも弱いので、日中の水やりは避けて1週間ごとにたっぷり水をやる程度で管理します。成長期の5月〜7月、9月~10月くらいあたりは用土が完全に乾いたのを確認してたっぷりと水をやりましょう。

冬越し

「ユーフォルビア・峨眉山」は寒さに弱いので、暖かくて直射日光の当たる室内で管理するようにしましょう。置く場所が5℃を下回らないように留意して、水やりも2~3週間に1回ほどに抑えます。そのとき、よく晴れた日中に表面を濡らす程度にしてください。休眠期明けを迎えて新芽が出てきたら、水やりの回数をちょっとずつ増やしていきます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

「ユーフォルビア・峨眉山」の株分けは、挿し木で増やすことができます。3月〜5月、10月中旬くらいまでが適期。群生している茎の最上部にある芽を切り取って、土に挿し利用します。作業の際は、切り口から出る白い乳液をよく洗い流してから行いましょう。十分に発根するまで土を乾燥させないように気をつけ、植え付け後1週間置いてから水やりをします。

※情報の取り扱いには十分に注意し、確認した上で掲載しておりますが、その正確性、妥当性、適法性、目的適合性等いかなる保証もいたしません。
  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
PUKURI編集部

PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

  1. 十二の巻(じゅうにのまき)の育て方

  2. 花うららの育て方

  3. 白ボタン(シロボタン)の育て方

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

PAGE TOP