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プレイオスピロス 帝玉(ていぎょく)の育て方

帝玉(ていぎょく)は南アフリカが原産でハマミズナ科プレイオスピロス属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容で帝玉(ていぎょく)の特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

プレイオスピロス 帝玉(ていぎょく)の特徴

南アフリカ原産の帝玉(ていぎょく)は、プレイオスピロスを代表する品種の一つです。大きな丸い石のような形はとても個性的で、独特な雰囲気を醸し出しています。卵を割ったような半球状の葉は超肉厚で見た人の目をくぎ付けにします。葉の色はグレーがかった緑で斑点があり、表面は硬くザラザラしています。成長は遅めで、5cmほどの大きさになるまで数年かかります。リトープスやコノフィッツムより大きくなり、子供のこぶしくらいまで成長することもあります。冬から春にかけて、株の真ん中から花茎をのばし花を咲かせます。黄色やオレンジ、ピンクといった鮮やかな花色で、本体を覆ってしまうほど大きな花を咲かせることもあります。受粉させると種を収穫することもできます。帝玉(ていぎょく)は冬型の品種なので、初夏から初秋の暑い時期は休眠期、秋から春にかけては成長期になります。南アフリカ原産とあって乾燥には比較的強いのですが、耐寒性や比較的強めですが耐暑性はやや弱いため、適切な環境の中で管理しましょう。

プレイオスピロス 帝玉(ていぎょく)の詳細情報

園芸分類多肉植物、メセン
草丈・樹高3cm~15cm程度
耐寒性やや強い
耐暑性やや弱い
耐陰性弱い
花色黄色、オレンジ、白、ピンク
開花時期2月~4月

プレイオスピロス 帝玉(ていぎょく)の種類

写真は準備中

紫帝玉(むらさきていぎょく)

帝玉と同様に広く普及している品種で、名前の通り紫色の葉が特徴です。開花の時期にはピンク色の花を咲かせます。

フェネストラリア 群玉(ぐんぎょく)

フェネストラリア 群玉(ぐんぎょく)

ラピダリア 魔玉(まぎょく)

写真は準備中

フィロボルス・テヌイフロルス

写真は準備中

アルギロデルマ 金鈴(きんれい)

バラフ(アイスプラント)

バラフ(アイスプラント)

写真は準備中

モニラリア

プレイオスピロス 帝玉(ていぎょく)の育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
開花時期
肥料

プレイオスピロス 帝玉(ていぎょく)に適した栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しのよい場所に置きましょう。成長期の冬場はできるだけたくさん日に当てたほうが、よく育ち花も咲きやすくなります。日差しの強い夏場は休眠しているので、直射日光は避け、風通しの良い場所で管理します。雨や霜に当たらないように気をつけましょう。

温度

5〜25℃の温度でよく育ちます。基本的には屋外の明るい日陰で管理しますが、5℃以下まで下がるときは室内に取り込んだほうが良いでしょう。霜に当たると枯れてしまうことがあるので注意が必要ですが、短時間の凍結であれば回復することもあります。

用土

多湿に弱いので、水はけがよい土が適しています。多肉植物用やサボテン用の培養土などを使用しましょう。赤玉土や鹿沼土、軽石などを混ぜ合わせても良いでしょう。

プレイオスピロス 帝玉(ていぎょく)の育て方のポイント・コツ

水やり

春と秋は1週間に1回程度、土が完全に乾いてからたっぷりと与えます。寒い冬は水やりの頻度も減らし、凍らないように暖かい時間帯に水を与えます。休眠期は断水し、1カ月に1回程度軽く葉水を与えましょう。プレイオスピロス属は水やりがやや難しい品種です。生育環境や個体差によっても変わるので、株の状態をよく観察し水やりを調整しましょう。

肥料

肥料を与えたほうが成長が早く、よく育ちます。植えるときに緩効性の粒状肥料を土に混ぜ込みます。成長期に月に1回程度薄めた液体肥料を与えるのも良いでしょう。休眠期に肥料は必要ありません。肥料を与えすぎると徒長することがあるので気をつけましょう。

病害虫

鉢の中が多湿に根腐れすることがあるので、風通しの良い場所に置き、水やりを調整しましょう。植物の汁を吸うカイガラムシがつくことがあります。こまめに観察し、発見したらピンセットや爪楊枝で取り除きます。大量に発生していたら、殺虫剤を上手に利用して駆除しましょう。

プレイオスピロス 帝玉(ていぎょく)の詳しい育て方

選び方

株の形が良く、葉に張りがあるものが選ぶと良いでしょう。ある程度大きさがあるほうが、寒さや暑さに対する耐力もあり育てやすい傾向にあります。見た目にも個性が大きい品種です。自分の好みの株を選びましょう。

植え替え・鉢替え

成長に合わせて2~3年に1回程度、植え替えします。鉢の中が混んでいたり、外まで根がはみ出ているようなら、1〜2年に1回でも構いません。植え替え前に断水し、鉢の中を乾かしてから丁寧に株を抜きます。傷んだ根は取り除き、これまでより大きい深めの鉢に植え替えましょう。

開花は2月~4月で、オレンジや黄色の花を咲かせます。花もちは1週間以上で、昼間に花が開き、暗くなると閉じるを繰り返します。種を採る場合は、咲き始めのときに受粉させると種をつけることができます。

夏越し

湿度の高い環境は苦手で、直射日光に当たると溶けることもあるので、風通しがよい明るい日陰で管理します。鉢の中が蒸れないように、水やりは気温の高い時間帯を避け、夕方など涼しい時間に行いましょう。

冬越し

できるだけ長い時間日に当ててあげましょう。鉢の中が凍らないように、水やりは晴れた日の暖かい時間帯に行い、夜は室内に取り込んだほうがいいでしょう。室内では暖房器具の風が当たらない場所に置いてください。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

帝玉(ていぎょく)は種まきで増やすことができます。開花後の採っておいた種または購入したした種を使用しましょう。時期は、暑さが和らぐ初秋頃が適しています。

※情報の取り扱いには十分に注意し、確認した上で掲載しておりますが、その正確性、妥当性、適法性、目的適合性等いかなる保証もいたしません。
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PUKURI編集部

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