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グリーンネックレスの育て方

グリーンネックレスは南西アフリカが原産でキク科セネシオ属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でグリーンネックレスの特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

グリーンネックレスの特徴

「グリーンネックレス」は名前のとおり、まるでグリーンピースのように玉状の葉が連なった姿を持つつる性の多肉植物です。つる植物とはいっても自分から巻き付いて育つわけではなく、葉と茎を長く伸ばして下垂させる特徴があります。その様子が可愛らしいので、床やラックに置くよりはプラントハンガーなどを使って吊るすのがおすすめ。インテリア向けの観葉植物としても知られ、雑貨店やフラワーショップでも販売されているため幅広い世代から親しまれています。砂漠で育った品種なので丈夫で育てやすく、乾燥に強い反面過湿に弱い性質を持っています。春から秋の時期に成長し夏と冬に休眠するタイプで、日本でも関東より南の地域であれば戸外での管理も可能です。強すぎる日差しよりは柔らかい日光を好みますが、比較的寒さには強いため3℃以上を保てれば問題ありません。真夏や真冬の植え替え、過度な水やりは「グリーンネックレス」に負担をかけることになるので避けるようにしましょう。ほのかな芳香を放つ白い花を咲かせ、花径約1cm程度のキュートな咲き姿が魅力です。

グリーンネックレスの詳細情報

園芸分類多肉植物、セネシオ
草丈・樹高30~100㎝
耐寒性普通
耐暑性普通
耐陰性普通
花色
開花時期9月~11月

グリーンネックレスの種類

写真は準備中

斑入りグリーンネックレス

細い茎に、丸いグリーンピースのような葉がつる状に成長するセネシオ属の植物「グリーンネックレス」。アフリカのナミビア原産で、比較的丈夫な品種なので室内でも屋外でも育てられます。葉っぱに白い斑の入ったものを「斑入りグリーンネックレス」と呼び、通常よりやや成長が遅く直射日光では葉が焼けてしまうため注意が必要です。

ピーチネックレス

ピーチネックレス

細い茎に、丸いグリーンピースのような葉がつる状に成長するセネシオ属の植物「グリーンネックレス」。アフリカのナミビア原産で、比較的丈夫な品種なので室内でも屋外でも育てられます。その一種「ピーチネックレス」は通常より粒が大きく、桃のような形をした葉っぱを持っています。

三日月ネックレス

三日月ネックレス

細い茎に、丸いグリーンピースのような葉がつる状に成長するセネシオ属の植物「グリーンネックレス」。アフリカのナミビア原産で、比較的丈夫な品種なので室内でも屋外でも育てられます。「三日月ネックレス」は名前のとおり、半月型をした葉っぱが特徴の種類です。

グリーンネックレスの育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
開花時期   
肥料

グリーンネックレスに適した栽培環境

日当たり・置き場所

「グリーンネックレス」は風通し、日当たりともに良好な場所を好みます。ただし真夏の直射日光には注意が必要で、葉の色があせたり株が蒸れて腐ったりすることがあります。カーテン越しの場所、もしくは半日陰になるところで管理しましょう。寒さには比較的強く、関東より南の地域なら冬でも屋外生育が可能です。その場合は雨が当たらないところに置き、寒風や霜に気をつけてください。

温度

「グリーンネックレス」の生育には15℃~30℃が適していますが、寒さには強くマイナス3℃くらいまでは越冬に耐えられます。逆に暑さにはあまり強くないため、30℃を越えると直射日光や多湿によって株が弱りやすいので注意してください。高温期は直射日光を避け、遮光ネットを利用するか半日陰に置くなどの工夫をして管理しましょう。

用土

原産地からもわかるように、「グリーンネックレス」は砂地で水はけのよい場所を好みます。加湿状態は苦手で、粘土質の土だと根腐れを起こし栄養が行きわたらなくなってしまいます。土を用意するときは市販されている多肉植物用の土を選び、自分でブレンドする場合は赤玉土5にパーライト3、腐葉土2くらいの割合で作るとよいでしょう。

グリーンネックレスの育て方のポイント・コツ

水やり

春と秋が「グリーンネックレス」の生育期にあたるので、土の表面が乾いたら1週間に1〜3回程度たっぷりと与えてあげましょう。夏と冬は水やりを控えめにし、乾燥ぎみに管理します。目安としては土が乾燥してから2~3日空け、1か月に1〜2回の頻度に抑えるのがおすすめ。特に夏の高温多湿を苦手としており、梅雨や長雨のときは根腐れを起こしやすく枯れる原因になるため水のやりすぎに注意が必要です。室内で鉢底皿の上に飾る場合には、皿に水がたまったままにしないようにしてください。

肥料

「グリーンネックレス」は肥料が控えめでも成長するので、規定の量よりも少なめに施すのがポイントです。反対にやりすぎると根の機能が弱まり、ストレスで栄養を吸収できない「肥料やけ」の原因にもなりかねません。葉の色が黒っぽく変化したり、全体がしおれたようになってきたら注意が必要です。与えるときは春と秋の植え替え時期を選び、規定量の半分程度をあらかじめ混ぜ込み元肥として育てます。効き目がゆっくりで効果が長続きする穏効性肥料や遅効性肥料のほか、追肥には水やりとともに速効性の液体肥料もおすすめ。適度にあげれば葉の色つやがよくなり、よりキレイなグリーンになります。

病害虫

「グリーンネックレス」に付く病害虫の代表としては「アブラムシ」があげられます。窒素分の多い肥料を与えすぎるのが大きな発生要因で、葉で合成されるアミノ酸が多くなりすぎてしまうために起こります。また株間がせまく密植状態のなるのも悪いので、できるだけ風通しをよくして植物本体にまんべんなく日が当たる場所に置くよう心がけてください。もしアブラムシが現れてしまった場合、物理的に落とすか薬剤を散布して一気に駆除するとよいでしょう。

グリーンネックレスの詳しい育て方

選び方

「グリーンネックレス」は葉の色につやがあり、グリーンの発色が鮮やかな株を選びましょう。黄色くなった葉や枯れた茎がないもの、根本からバランスよく葉が生えているものが健康で育てやすいのでおすすめ。「三日月ネックレス」や「ピーチネックレス」などの似た種類が販売されていますが、好みでチョイスすると愛着もひとしおです。

剪定・切り戻し

「グリーンネックレス」は蒸れに弱いため、高温多湿の夏になる前に切り戻しをしておくとよいでしょう。3月下旬〜6月中旬あたりが適しており、根元から10〜15㎝程度を残して切り戻します。葉がしっかりついている元気な茎を選び、切り取ったら挿し穂にして挿し木で増やすことも可能です。

植え替え・鉢替え

「グリーンネックレス」は春秋型の多肉植物なので、夏と冬の植え替えは避けるのがおすすめです。生育の悪いものは根が張っていない可能性があり、張っていなければ植わっている鉢より小さめにして新しい土に替えてあげます。根がたくさん張っている場合は、少しほぐしてからひと回り大きな鉢に植え替えましょう。

観葉植物として扱われることが多い「グリーンネックレス」は、セネキオ属という多肉植物の一種です。玉のような形状をした緑色の粒は多肉化した葉で、秋から冬にはこの葉のつけ根から花茎を伸ばして先端に花を付けます。白い筒状の小花が密集してひとつの花を形成しており、ポンポンとした形とほのかな香りが愛らしいと人気を集めています。

夏越し

夏の「グリーンネックレス」は成長が緩慢になるため、直射日光や強い西日を避けて半日陰の風通しのよい場所に置きましょう。水やりは半日で乾くくらいの量に抑え、涼しい時間帯を選ぶのがおすすめです。ほかの多肉植物と比べると徒長が少ないので、夏の時期は1日じゅう日陰に置いてもかまいません。

冬越し

寒さにはわりと強く、0℃近くまで耐えることができます。日本でも南関東あたりまでならベランダや日当りのよい戸外での越冬も可能。ただし、寒い地域や朝晩の気温が0℃を下回る場合は室内に取り込むのが無難です。室内では暖房の風が当たらないようにし、昼間の気温が高い時間に日光に当てるなどの工夫をしてください。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

「グリーンネックレス」は、5~7月に挿し穂か株分けで増やせます。成長して長くなった部分、もしくは茎を5~10cmほど切り取って挿し穂にしてください。また根詰まりや株元が枯れてしまった場合も、健康な部分をカットして使うことができます。びんなどの容器に水を張り浸かるように挿すと2週間程度で発根します。十分に伸びたら土に植え替えてあげましょう。

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PUKURI編集部

PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

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