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ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の育て方

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)は熱帯アジアが原産でキョウチクトウ科サクララン属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でホヤ・カーリー(ハートホヤ)の特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の基本情報

植物名ホヤ・カーリー(ハートホヤ)
学名Hoya kerrii
英名Waxplant
和名シャムサクララン
別名・流通名ハートホヤ、ハートプランツ、ラブハート、ラブラブハート
科名キョウチクトウ科(ガガイモ科)
属名サクララン属(ホヤ属)
原産地熱帯アジア

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の特徴

印象的なハート型の葉っぱがユニークで、見た目の愛らしさから人気を集める多肉植物「ホヤ・カーリー(ハートホヤ)」。日本ではそのフォルムにちなみ「ラブハート」「ラブラブハート」「ハートプランツ」とも称され、いろいろな名称で広く親しまれています。購入する際には、葉の色つやがよくてぷっくり美しいものを選びましょう。緑色のほか、黄色の線が特徴的な斑入りもあります。ホヤの仲間は約200種ほど存在しており、「ホヤ・カーリー(ハートホヤ)」はその品種のひとつです。もともとは非耐寒性のつる性植物。茎から気根を出してほかの樹木や岩肌などに絡みつき、長く伸びながら成長していきます。園芸店や雑貨店などでは1枚の葉部分だけを植えて「葉挿し」した状態のものが多く販売されていますが、実はサボテンのように葉が本体というわけではありません。そのため葉から芽が出る性質ではなく、苗からつるが出てくることはめったにないようです。沖縄や九州といった暖かい地域にも自生し、夏にはキュートな桜色の花を咲かせることから「シャムサクララン」とも呼ばれています。ただし、鉢に葉が1枚だけ挿してあるタイプの開花は期待できません。

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の詳細情報

園芸分類多肉植物、ホヤ
草丈・樹高~4m
耐寒性弱い
耐暑性普通
耐陰性
花色桜色
開花時期

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の花

沖縄や九州をはじめとした暖かい地域でも自生し、愛らしい桜色の小さな花を咲かせます。そのため「シャムサクララン」と呼ぶこともあり、つるの付いた株なら環境しだいで夏に開花します。蝋細工にも似た美しい見た目が特徴で、原産地のタイでは「ホヤ・カーリー(ハートホヤ)」を贈って恋を叶えたなんて言い伝えもあるそう。花言葉も「幸福を告げる」「恋が成就する」と、とってもロマンティックです。ただし、鉢に葉が1枚だけ挿してあるタイプの開花は期待できません。

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
開花期
肥料

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)に適した栽培環境

日当たり・置き場所

春から秋にかけての暖かい季節には屋外で管理できますが、夏の強い日差しに当てると葉焼けを起こしてしまう場合があります。真夏を迎えたら鉢ごと移動するなど、環境に合わせ遮光してあげましょう。移動できない場合でも、市販の遮光ネットや寒冷紗を使用するのがおすすめです。耐陰性があり室内生育も可能ですが、なるべく日光がよく当たる場所で育てると健康な株に育ちます。

温度

屋外・屋内を問わず生育は可能ですが、極端な寒さにはあまり強くありません。ベランダや玄関ポーチなどの場所で育てるのであれば、少し肌寒さを感じはじめる初冬ぐらいから室内に取り込んであげてください。気温が低くなると成長が緩慢になり、うまく大きくならない可能性があります。

用土

水はけの悪い土を使うと根腐れを引き起こすので、水はけのよさにこだわって選ぶようにします。市販の多肉植物用培養土でも栽培できますが、自分で作るなら生育環境によって微調整しながらブレンドしてあげましょう。「観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1」の割合が目安とされています。また、赤玉土や鹿沼土、化粧砂をはじめとする無機質の用土で土の表面を覆うとコバエの発生を防止できます。

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の育て方のポイント・コツ

水やり

春~秋の成長期は気温が高いので、土の表面が乾燥するたびにしっかり水を与えてあげてください。いっぽうで、気温が低いと成長が緩慢になります。水やりの回数を減らし、土が完全に乾燥してから水やりをするように心がけましょう。この時期はもともと水をあまり必要としなくなるほか、乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる効果も期待できます。もしも水やりの回数を減らして葉が落ちてくるようなら、少し水やりの回数を増やすなど様子をみながら調整してあげてください。また葉水は、乾燥をブロックするだけでなくハダニやアブラムシといった害虫予防にもつながります。定期的に霧吹きし、その際にホコリも拭いてあげるのがおすすめです。

肥料

「ホヤ・カーリー(ハートホヤ)」は、肥料を与えなくても育つ多肉植物。与えると成長が早くなる効果があるため、春~秋の成長期にはおすすめです。ただし成長が緩慢になる冬場には肥料焼けをしてしまう可能性が高く、安易な肥料やりには注意が必要です。適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回、もしくは緩効性の置き肥といった種類を与えるようにしましょう。その際は有機肥料ではなく、化成肥料を選ぶとコバエの発生を予防することができます。

病害虫

「カイガラムシ」や「アブラムシ」が、「ホヤ・カーリー(ハートホヤ)」によくみられる病害虫と考えられます。前者は体長3mm程度の小さな虫で、白い綿毛のようなふわふわしたものを背負っているのが特徴。吸汁を経て成長していくと、体からワックスなどを分泌して自分を守ろうとします。カイガラムシが付着すると吸汁によって株が衰弱し、そのまま枯れてしまうケースがあるので注意が必要です。いっぽうアブラムシは2~4mmほどの大きさで、幼虫・成虫ともに葉やつぼみを吸汁します。群生する習性があるため、早めに対処しないと手遅れになるかもしれません。

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の詳しい育て方

選び方

購入するときには葉の色つやが美しく、害虫などがついていないものをよくチェックして選びましょう。1枚の葉だけを植木鉢に「葉挿し」したものがよく販売されていますが、本来は葉から芽が出る性質ではないためつるが出てくることはめったにありません。カラーは緑のほかに斑入りも流通しています。つる性植物として育てたい場合には、つるから葉が出ている株を購入するようにしてください。

剪定・切り戻し

テキスト

植え付け

テキスト

植え替え・鉢替え

植え替えをしないと鉢が根でいっぱいになり、そのうちに根詰まりを起こしてしまう危険があります。生育環境によっても異なりますが、2~3年に1度はひとまわり大きめの植木鉢に植え替えてあげる必要があります。植え替えの時期については、4~7月頃が最適とされています。

沖縄や九州をはじめとした暖かい地域でも自生し、愛らしい桜色の小さな花を咲かせます。そのため「シャムサクララン」と呼ぶこともあり、つるの付いた株なら環境しだいで夏に開花します。蝋細工にも似た美しい見た目が特徴で、原産地のタイでは「ホヤ・カーリー(ハートホヤ)」を贈って恋を叶えたなんて言い伝えもあるそう。花言葉も「幸福を告げる」「恋が成就する」と、とってもロマンティックです。ただし、鉢に葉が1枚だけ挿してあるタイプの開花は期待できません。

夏越し

春から秋にかけての暖かい季節には屋外で管理できますが、夏の強い日差しに当てると葉焼けを起こしてしまうことがあります。真夏になったら鉢ごと移動して屋内に入れるか、環境に合わせて遮光するなどの工夫をしてあげましょう。

冬越し

「ホヤ・カーリー(ハートホヤ)」は、気温が低くなってくると成長が緩慢になってしまう特性があります。水をあまり必要としなくなるので水やりは控え、あげるときにも土が完全に乾いてから行うようにしてください。人間の体感で肌寒さを感じるようになったら、室内へ移して管理してあげましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

5~9月に2節くらいの長さのつるを使い、挿し木で増やすことができる「ホヤ・カーリー(ハートホヤ)」。日陰で乾かさないように管理すると1か月程度で根が出てくるので、新しい鉢に植え替えてあげます。その際にはバーミキュライトや鹿沼土、水苔といった用土を選び、清潔さには留意してください。

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PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

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