ユーフォルビア・デカリー(ちび花キリン)はマダガスカルが原産でトウダイグサ科ユーフォルビア属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でユーフォルビア・デカリー(ちび花キリン)の特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。


ユーフォルビア・デカリー(ちび花キリン)の基本情報
植物名 | ユーフォルビア・デカリー(ちび花キリン) |
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学名 | Euphorbia decaryi |
英名 | Euphorbia decaryi |
和名 | ちび花キリン |
科名 | トウダイグサ科 |
属名 | ユーフォルビア属 |
原産地 | マダガスカル |
ユーフォルビア・デカリー(ちび花キリン)の特徴
ユーフォルビア・デカリーは小型の塊根性ユーフォルビアで、根元が丸く膨らみ養分を蓄えることができます。原産地のマダガスカルでも一部にしか自生していない希少種で、絶滅の危機に瀕しているといわれています。地中に埋めておいたほうが早く成長しますが、地上に出して育てても問題はありません。見た目はゴツゴツとした枝と波打つように縮れた葉が特徴的ですが、「ちび花キリン」という可愛らしい和名もあります。横に広がるように枝を伸ばす姿は力強さを感じます。気温によって葉色が変化し、暖かい時期は緑色で寒くなってくると赤茶色になります。マダガスカル原産とあって寒さに弱く、できるだけ日当たりの良い場所に置くとよく育ちます。初夏から秋にかけて下向きに小さな花を咲かせます。色はくすんだ黄色のようなブラウンカラーで、花としては少し地味な印象です。枝を切り取り挿し木して簡単に増やすことができます。管理があまり難しくないため、初心者にもおすすめの品種です。
ユーフォルビア・デカリー(ちび花キリン)に適した栽培環境
日当たり・置き場所
一年を通して、日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。日陰でも育ちますが、できるだけ日光に当てることで花のつきが良くなります。冬場に室内で管理するときも、日のよく当たる場所で育てましょう。徒長しないように、風通しの良い場所に置くことが大切です。
温度
寒さに弱い品種なので、気温が10℃以下になるようなら室内で管理しましょう。気温が下がると休眠し、ほとんど成長しなくなります。強い寒さに当たると落葉することもありますが、休眠中も日光に当てて温度を上げるようにしましょう。
用土
多肉植物用やサボテン用など、水はけの良い土を利用しましょう。赤玉土や鹿沼土、軽石などをブレンドするとより水はけが良くなります。
ユーフォルビア・デカリー(ちび花キリン)の育て方のポイント・コツ
水やり
乾燥に強いため、水やりの頻度は多くありません。多湿な状態は苦手なため、土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。根張が弱い品種なので、休眠中でも1~2週間に1回程度水やりをし、根が枯れないように注意しましょう。
肥料
元肥として用土にマグァンプKなどの緩効性肥料を適量混ぜ込んでおくと良いでしょう。ペンタガーデンなどの液体肥料を薄めて追肥として使用するのもおすすめです。
病害虫
カイガラムシなどがつくことがあります。葉の裏などに隠れているので、よく観察して見つけしだいブラシやティッシュで落としましょう。風通しをよくすることで、害虫予防になります。薬剤での防除も効果的です。
ユーフォルビア・デカリー(ちび花キリン)の詳しい育て方
選び方
ユーフォルビア・デカリーはユニークな見た目が魅力であり、個体差の大きい品種です。塊根の大きさや根の張りかた、枝の広がりかたなど、自分の好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。
花
小さく可愛らしい花を咲かせます。下向きに咲く珍しいタイプで、ブラウンカラーの色調が枝や秋の葉色と同化してしまうため、一見気付きにくいこともあります。
夏越し
暑さや乾燥に強い品種です。日差しが強すぎる場合は葉が焼けてしまう可能性があるので、遮光するか日陰に移動させます。高湿度を嫌うので、鉢の中が蒸れないように、夏の水やりは夕方から夜にかけての涼しい時間に行いましょう。
冬越し
ユーフォルビア・デカリーは寒さに弱いので、冬は暖かい場所で管理します。昼間は窓辺で日光に当てると良いのですが、夜は窓辺では気温が下がるので場所を移動させたほうが良いでしょう。暖かい室内では休眠しないこともあり、冬も適度な水やりは必要です。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
塊根部分を株分けしたり、挿し木で増やすことができます。挿し木の場合、塊根部分が大きくなりにくく、時間が必要になります。切り口から白い液体が出るので、きれいに洗い流してから挿しましょう。
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