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銀月(ギンゲツ)の育て方

銀月は南アフリカが原産でキク科セネシオ属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容で銀月の特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

銀月(ギンゲツ)の特徴

表面をびっしりと白い毛に覆われた葉っぱが特徴的で、南アフリカを原産とする冬型タイプの多肉植物です。シルバーに近い非常に美しい見た目をしており、広く市場でも流通していることから人気を集めています。ただし雨や水がかかり続けると毛がとれて緑色の葉っぱや茎本体が露出したり、変色してしまう危険性があるので注意が必要です。夏や梅雨の期間には長く高温多湿が続かないよう、軒下をはじめとした屋根のある場所に移動させるか雨よけを作ってあげるとよいでしょう。冬型でかなり寒さには強い品種ですが、霜や雪が降るような日は同じく水分に気をつけてください。日当たりを十分確保して育てると葉の銀色がより強く出るようになり、肉厚で締まった株姿になります。秋から春にかけての生育期は日光浴をしっかりさせてあげ、夏は遮光シートなどで直射を遮って柔らかい日差しが当たる場所に置くのがおすすめ。耐寒性は高くマイナス気温でも耐えられますが、極寒であればビニールハウスの中に入れるといった工夫をしましょう。その際、日中はビニールを開けて風を入れ、夜間は閉めるようにします。

銀月(ギンゲツ)の詳細情報

園芸分類多肉植物、セネシオ
耐寒性強い
耐暑性普通
耐陰性弱い

銀月(ギンゲツ)の育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
肥料

銀月(ギンゲツ)に適した栽培環境

日当たり・置き場所

「銀月」は風通しがよく、午前中に直射日光の当たる場所や半日陰を好みます。真夏は成長がストップするため、高温になる場所は避けて日差しが柔らかく涼しいところに置くとよいでしょう。雨がかかり続けると毛がはげてしまうので、梅雨の時期は軒下など屋根のある場所に移動させるか雨避けを作ってあげます。秋から春にかけての生育期は戸外でも問題ありません。

温度

夏は長時間直射日光が当たって高温になる場所は避け、半日陰の涼しいところに置いてあげましょう。遮光シートなどを用いて工夫するのがおすすめです。冬型の多肉植物で寒さには強く、3℃以下でも耐えるので日本国内であれば育てられます。

用土

「銀月」はキク科の植物なので水を好みますが、多湿は苦手としています。水はけのよさを重視し、市販のサボテン・多肉植物用の土や山野草の土などを使いましょう。自分でブレンドする場合、赤玉土や鹿沼土をメインにビートモスやバーミキュライトを配合するのがおすすめです。

銀月(ギンゲツ)の育て方のポイント・コツ

水やり

「銀月」はキク科の植物なので水を好みます。根っこが乾燥しすぎると生育不良を起こしやすくなるため、生育期には土の表面が乾いたら鉢底から水があふれ出るくらいたっぷりと水やりを行ってください。そうすることで土の中にたまった老廃物や雑菌を洗い流し、風通しがよくなる効果があります。冬の水やりは、晴れた日の午前中から日中の暖かいときを選びます。寒いと内部まで乾燥しにくいので、鉢の用土が完全に乾ききっているか確認するよう意識しましょう。休眠期である夏は控えめにし、特に梅雨時期から真夏の間は土の表面が乾いて1週間くらい経ってからにします。晴れた日、気温が落ち着いてくる夕方以降がおすすめです。

肥料

「銀月」に与える肥料は、緩効性を持つ固形の置き肥がもっとも適しています。全身をびっしり細かい毛で覆われているため、本体に水や液体肥料がかかるのはあまりよくありません。成長期である冬の時期を選ぶとよいでしょう。市販されている液体のものを使う場合、パッケージ記載の希釈率よりも薄めて2週間に1回程度のペースに抑えてやります。肥料の与え過ぎは徒長の原因になるので注意が必要です。夏はいっさい与えなくてもかまいません。

病害虫

「銀月」は非常に育てやすい品種で、厄介な害虫も付きにくいのが特徴です。多肉植物によくみらられる「カイガラムシ」や「アブラムシ」、「ハダニ」、「ネジラミ」などもめったに発生しません。ただし夏の多湿や水のやりすぎによる蒸れなどが原因となり、根腐れをはじめとしたトラブルを引き起こすケースが多いようです。せっかく育てた株をダメにしてしまわないよう、できるだけ風通しがよいところに置いて管理してあげましょう。

銀月(ギンゲツ)の詳しい育て方

選び方

「銀月」は全身をびっしりと白い毛に覆われており、とても美しい立ち姿が魅力の多肉植物です。水がかかり続けると毛がはげて薄くなったり変色することがあるため。購入するときはよく観察して選びましょう。葉っぱにハリがあり、元気がよいものがベストです。

植え替え・鉢替え

「銀月」の植え付けや植え替えには春先と秋が適しています。植え替えは土が乾いているときのほうがやりやすいので、数日前から水やりを止めて乾燥させておくとよいでしょう。土の状態を保つためには2~3年に1回、ひと回り大きい鉢に替えてやります。根っこをほぐして古いものは取り除き、伸びすぎていたらカットしてください。

夏越し

夏は休眠期なので、管理に注意が必要です。直射日光が当たって高温になる場所を避け、風通しがよい半日陰に置きましょう。屋外では遮光シートなどを使い、日陰を作ってあげるのがおすすめです。水やりは控えめに、蒸れを予防しつつ夏越しさせてください。

冬越し

冬型で寒さに強い品種ですが、霜や雪が当たるとよくないので気をつけましょう。外気温が3℃を下回るような真冬は屋内やビニールハウスに入れて管理します。ただし風通しには注意し、昼間には窓を開けるなどして工夫してください。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

「銀月」はおもに挿し木で増やすことができます。伸びている茎や脇芽を清潔なハサミで切り取り、土に挿す1~1.5cmくらいのところに葉っぱがあれば除いておきます。あらかじめ湿らせた新しい土に植え付け、根っこが出てくるまでは乾燥しないよう水やりしましょう。その後は風通しのよい明るい日陰に移動させてあげます。

※情報の取り扱いには十分に注意し、確認した上で掲載しておりますが、その正確性、妥当性、適法性、目的適合性等いかなる保証もいたしません。
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PUKURI編集部

PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

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