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アナカンプセロス・桜吹雪の育て方

アナカンプセロス・桜吹雪は南アフリカが原産でスベリヒユ科アナカンプセロス属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でアナカンプセロス・桜吹雪の特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

アナカンプセロス・桜吹雪の特徴

葉先の華やかなピンク色の斑が特徴の多肉植物です。夏の暑さや冬の寒さなど気温の変化にも比較的強いので、育てやすい品種です。紅葉の時期には葉のピンク色が鮮やかになり、夏場は緑色が濃くなります。一年を通して、美しい色のコントラストが楽しめます。成長のスピードが遅くあまり大きくならないので、窓辺など狭い場所でも育てることができ、寄せ植えの素材としても人気です。葉の根元から白い綿のような糸を出すのは、アナカンプセロス属の特徴で魅力の一つです。春にはきれいなピンク色の花が咲きます。種子もたくさんできるため、自然に落ちたこぼれ種が根付くき広がることがあります。多肉植物としては珍しく、種子から増やせる品種です。

アナカンプセロス・桜吹雪の詳細情報

園芸分類多肉植物、
草丈・樹高〜10cm程度
耐寒性普通
耐暑性強い
花色紅色

アナカンプセロス・桜吹雪の育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
肥料

アナカンプセロス・桜吹雪に適した栽培環境

日当たり・置き場所

日照不足だと葉や茎が徒長するので、屋外か屋内の日当たりの良い場所に置きましょう。日光に当てることで色が鮮やかになり、小さく引き締まった株に仕立てることができます。夏場の強い日差しは葉焼けをおこすこともあるので、半日陰に移すか日除け対策をしましょう。多湿な環境は苦手なので、風通しの良いところが適しています。

用土

水はけの良い土を使いましょう。保水性とのバランスも大切なので、市販の多肉植物用の土が手軽で便利です。

アナカンプセロス・桜吹雪の育て方のポイント・コツ

水やり

乾燥に強く湿気を好まない品種なので、水やりの頻度は多くありません。生育期の春と秋は、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。夏は過湿によって根や葉が腐らないように、土の表面が湿る程度の水やりで十分です。休眠期の冬はあまり水を吸わないので、月に1~2回、暖かい日に土を濡らす程度に与えましょう。

肥料

春と秋に与えましょう。通常よりも薄めた液体肥料や通常よりも少なめの固形肥料で十分です。あまり多くは必要ないので、控えめに与えてください。

病害虫

あまり病害虫の心配はありません。高温多湿な環境を避け、風通しの良い場所で育てることで、より病気の予防になります。

アナカンプセロス・桜吹雪の詳しい育て方

選び方

ひょろひょろと間延びしていない、きれいな色の株がおすすめです。

剪定・切り戻し

株が密集していると中が蒸れてしまうので、暑くなる前の梅雨時期には剪定して風通しを良くしましょう。徒長している場合は、茎を切って切り戻しをします。剪定した茎を挿し木して増やすこともできます。

植え替え・鉢替え

成長に合わせて1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。春か秋が適期です。植え替え前の1週間~10日は水やりを控え、水を完全に切っておきましょう。鉢から株を取り出し、根をほぐしながら古い土を落とします。傷んでいる根は根元から切り、新しい鉢に植え替えましょう。植え替え後は風通しの良い日陰で管理し、1週間~10日経って日当たりの良い場所に移してから水やりを再開しましょう。

初夏から夏にかけて、ピンク色の花が咲きます。一日咲いてしぼんでしまう一日花で、天気が悪く日が当たらないと開花せずにしぼんでしまうこともあります。花の開花後には種ができます。種を収穫しない場合は、花を早めに摘んだほうがしまったほうが株のためになります。

夏越し

比較的暑さに強い品種ですが、直射日光は葉焼けをおこすこともあるので注意が必要です。日陰や遮光した場所で管理しましょう。多湿は苦手なので、風通しの良い場所に置き、葉の元気がなければ夕方の時間帯に土の表面が湿る程度の水やりを行います。夏は葉の緑色が鮮やかになります。

冬越し

休眠期の冬は、室内で管理したほうが霜や土が凍ることを防げます。暖かい日中は窓辺で日光を当て、気温が下がる夜は部屋の内側へ移動させると良いでしょう。その際、暖房の風が当たらないところに置いてください。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木や種まき(実生)で増やすことができます。春や秋に親株から茎を切り取り、日陰で切り口を乾燥させてから用土に挿します。種まきは、開花後に種が入った房から種を取り出し土にまきます。水を切らさないように暖かい日陰で管理していると、1週間程度で発芽します。

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PUKURI編集部

PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

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