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ゴーラム(宇宙の木)の育て方

ゴーラム(宇宙の木)は南アフリカが原産でベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でゴーラム(宇宙の木)の特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

ゴーラム(宇宙の木)の基本情報

植物名ゴーラム
学名Crassula portulacea f. monstrosa
英名Crassula ovata ‘Gollum’
別名・流通名宇宙の木
科名ベンケイソウ科
属名クラッスラ属
原産地南アフリカ

ゴーラム(宇宙の木)の特徴

ゴーラムは、日本で知名度の高い「金のなる木」の枝変わり品種です。別名では、宇宙の木とも呼ばれます。厚みのある葉は指で押し込んだようにへこんでおり、全体は棒状です。そして成長につれて、茎が木質化します。春秋型の多肉植物ですが、夏も休眠せずに成長し続けることも特徴です。多くの多肉植物に見られるように、ゴーラムも多湿環境で弱りやすくなります。特に、真夏の蒸れに弱いため、水やりの際には気温が上がる前の午前中は避けるなど、注意が必要です。花はめったに咲きませんが、星型で白から薄ピンクに変化する花を咲かせる場合があります。人工で育てている状態でゴーラムが開花する場合には、ほとんどが偶然です。開花する場合には、春から秋ごろに咲きます。ゴーラムの花が咲く条件については、現在も謎の部分が多いです。春から秋にかけて成長するゴーラムは、冬が休眠期となります。冬は成長が止まるため、根腐れを防ぐためにも水やりを控えて育てましょう。

ゴーラム(宇宙の木)の詳細情報

園芸分類多肉植物、クラッスラ
草丈・樹高~50cm程度
耐寒性やや弱い
耐暑性やや強い
耐陰性弱い
花色ピンク
開花時期春から秋ごろ(開花は稀)

ゴーラム(宇宙の木)の育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
肥料

ゴーラム(宇宙の木)に適した栽培環境

日当たり・置き場所

ゴーラムは、日当たりの良い場所でよく育ちます。しかし真夏の直射日光だけは例外です。葉焼けを起こす恐れがあるため、真夏は半日陰に移動させましょう。夏以外の時期は、なるべく日光に当ててください。

温度

ゴーラムは、比較的寒さに弱い多肉植物です。特に霜に当たってしまうと、葉が溶けるように柔らかくなって、最終的には枯れます。そのため、冷え込みが激しい時期や日中でも5度を下回る場合には屋内に取り込みましょう。

用土

ゴーラムの栽培には、水はけの良い用土を使用します。用土でこだわるのは、水はけの良さのみです。市販の土であれば、多肉植物用やサボテン用の土が良いでしょう。

ゴーラム(宇宙の木)の育て方のポイント・コツ

水やり

ゴーラムは、春と秋に成長します。春から秋は土の表面が乾いていたら、たっぷりと水を与えるようにしましょう。高温多湿に弱いため、夏場は水をやりすぎないようにします。また、夏場は気温が上がる午前中ではなく、夕方に水やりを行うことも大切です。冬に気温が下がると、成長が止まります。成長が止まると根が吸水しなくなるため、水やりを控えましょう。冬場の水やりは、月に1~2回が目安です。

肥料

肥料をほとんど与えなくても育つため、肥料の与えすぎに注意します。肥料を与える場合には、生育期の春と秋に緩効性の置き肥や液体肥料を与えましょう。適切に肥料を与えると、葉に張りや艶が出て健やかに育ちます。

病害虫

ゴーラムの栽培で注意する病害虫は、カイガラムシです。カイガラムシは、ゴーラムのような多肉植物以外にも野菜や草花、観葉植物など様々な植物に発生する病害虫です。カイガラムシは様々な種類が存在しますが、基本的には吸汁によって植物を弱らせます。ゴーラムにカイガラムシによる被害が見られた場合には、殺虫剤を使用するよりも爪楊枝などで取り除きましょう。殺虫剤によって、ゴーラムが傷むことを防げます。

ゴーラム(宇宙の木)の詳しい育て方

選び方

まず、病害虫がついていないかどうかを確認します。病害虫がついていると、育てるゴーラムが弱る以外にも、他の植物にも寄生する恐れがあるためです。他にも、間延びしていないかどうかや健康的な葉をしているかどうかを確認します。少し触れただけで葉が落ちるようなゴーラムは避けてください。

剪定・切り戻し

ゴーラムには、必ず必要な剪定はありません。傷んでいる葉がある場合には、剪定バサミで切り落とします。また、コンパクトに育てたい場合やこだわりの美観がある場合には剪定しましょう。

植え替え・鉢替え

生育期である春から秋にかけて、植え替えを行います。植え替えにあたって用意するものは、一回り大きな鉢と水はけの良い土です。植え付けてから、すぐに水やりはせずに乾燥させてから水を与えます。

ゴーラムは、ほとんど開花しません。ごく稀にピンク色の花を咲かせる場合がありますが、極めて低確率です。

夏越し

高温多湿環境で根腐れを起こしやすいため、夏場の水やりは夕方に行います。表面の土が乾いているのを確認してから、たっぷりと水を与えましょう。

冬越し

冬場の低温になる時期には、ゴーラムの成長が止まります。水やりは、月に1~2回が目安です。冬場の水やりは、晴れの日の午前中から午後に与えます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ゴーラムは、挿し芽で比較的容易に増やせます。葉挿しでも可能です。切った葉を清潔な土に置くことで増やせます。

挿し芽の時期

挿し芽は、春から初夏にかけて行うと成功しやすいです。

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PUKURI編集部

PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

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