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リトープスの育て方

リトープスは南アフリカやナミビアが原産でハマミズナ科リトープス属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でリトープスの特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

リトープスの特徴

リトープスは、南アフリカやナミビアに自生する多肉植物です。野生では、岩が多い砂漠で自生しています。動物に食べられないように、岩に近い見た目をしているのが特徴です。葉の大部分は埋まっており、葉の上部のみ外から見えます。透き通った天窓と呼ばれる部分から、光合成が可能です。リトープスは成長するために、1年に1度の春先に脱皮を行います。成長速度は、非常にゆっくりです。他の植物のようなスピードでは大きくならず、1年に1度だけ葉を出します。開花時期は、11月から1月の気温が低い時期です。花は日中のみ開いており、日が沈むと閉じます。花の色は白・黄色・ピンク・オレンジなど、様々です。耐寒性と耐暑性はいずれも低めですが、低温は3度まで耐えられます。休眠している夏場は、風通しの良い半日陰で管理しましょう。リトープスは、水やりにコツが必要です。暖かくなり始める5月から水やりの回数を徐々に減らして、6~9月は完全に断水します。

リトープスの詳細情報

園芸分類多肉植物、メセン
草丈・樹高品種による
耐寒性やや弱い
耐暑性やや弱い
花色白、黄色、ピンク、オレンジ
開花時期11月〜1月

リトープスの種類

写真は準備中

ニチリンギョク

ニチリンギョクは、灰色と赤を混ぜたような褐色の地色を持つ多肉植物です。直径は、7cm程度にまで成長します。他のリトープスと比較すると、割れ目が浅いです。開花時期には黄色い花を咲かせます。

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大津絵

大津絵は、片麻岩が多い場所で自生しています。大津絵の名称は、学名のotzenianaに漢字を与えたのが由来です。個体によって、緑や青、クリーム色など様々な葉色をしています。開花時期は、気温が下がり始める秋頃です。黄色い花を咲かせます。

オリーブ玉

オリーブ玉

オリーブ玉は、オリーブグリーン色の葉を持つリトープスです。半月が向き合ったような蓮型をしています。模様が少ないシンプルな見た目が特徴です。色合いは灰色が強かったり、赤みがかかっていたりするなど個体差があります。

福来玉

福来玉

福来玉は、全体が白みがかった灰褐色です。天窓の透き通り具合が控えめで、上部全体を覆っています。開花時期は、 秋の生育期です。白い花を咲かせます。

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巴里玉

巴里玉は、全体的に赤褐色の見た目です。細かい網目模様が天窓部分に入ります。大きさはリトープスのなかでは中型です。最大で6~7頭で群生します。天窓は浅く、はっきりと分かれていないことも特徴です。

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花紋玉

花紋玉は、全体が淡茶色の地色をしています。茶褐色や赤褐色の模様が入るリトープスです。秋の生育期には、中輪の白い花が咲きます。

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紫勲玉

紫勲玉は名前に紫が入っているものの、色は緑色からベージュの場合が多いです。リトープスの定番品種として、親しまれています。模様のバリエーションが豊富です。細かい斑点が入った紫勲玉も確認されています。

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紅大内玉

紅大内玉は、頂部がこんもりと膨張しています。全体の色は、濃いピンクから赤紫色です。梅雨時期までに脱皮を終えて、夏に休眠したのちに秋に成長するというサイクルを繰り返します。

リトープスの育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
開花時期   
肥料

リトープスに適した栽培環境

日当たり・置き場所

リトープスは全ての時期に共通して、風通しの良い場所で育てます。夏は涼しい半日陰で、生育期の冬場はしっかり日光に当たる場所へ移動させましょう。開花時期に花が細長く育つ場合には、徒長が起きています。徒長は日照不足が原因なので、日光に当てるようにしてください。

温度

リトープスは耐寒性・耐暑性ともにやや弱いです。冬場は5度以上の室内で管理します。暖かくなり始める5月くらいには雨が当たらない半日陰に移動させましょう。9月下旬に気温が落ち始めると、活動を再開する個体が多いです。10月くらいから、日光に当てるようにします。

用土

リトープスは、加湿環境が苦手です。水はけの良い用土を使ってください。多肉植物・サボテン専門店での専用土の他にも、ホームセンターなどで販売されている多肉植物用の土でも栽培が可能です。

リトープスの育て方のポイント・コツ

水やり

リトープスは、脱皮で成長します。脱皮が始まったら、完全に断水しましょう。基本的に夏場は、断水して育てます。乾燥に弱い品種は葉水をしたほうが良いものの、乾燥気味のほうが夏場に枯れるリスクが少ないです。冬場は用土が乾いていたら、たっぷりと水を与えます。気温が落ち始める秋頃から水を与えますが、目立つシワや水を吸う様子が見られない場合には株が傷んでいる可能性が高いです。早く対処するためにも、不安な場合には鉢から抜いて根の様子を確認しましょう。

肥料

夏場の休眠期には肥料やけを予防するため、与えません。リトープスに肥料を与えるのは生育期のみです。生育期に、緩効性の化成肥料を2ヶ月に1回程度の頻度で与えます。与えすぎないように少量ずつ与えましょう。

病害虫

リトープスの栽培で気をつけたいのは、ネジラミです。ネジラミはリトープスの根に寄生します。植え替え時や根の様子を見た時に確認したら、洗ったり薬剤に浸して殺虫しましょう。その後は水分による根腐れを防ぐために、完全に乾かしてから植えつけます。

リトープスの詳しい育て方

選び方

リトープスは、表面にハリがある個体を選びます。ひょろひょろしてたり、傷がついている個体は弱っている恐れがあるため避けましょう。

剪定・切り戻し

リトープスは、剪定や切り戻しをしなくても成長する植物です。

植え替え・鉢替え

植え替えを行う時期は、10月から3月です。開花が終わった11月頃が平均的に適した時期になります。リトープスは他の植物と違って根があまり張っていないため、簡単に引き抜くことが可能です。引き抜いた後に根を乾燥させてから、新しい鉢に植え替えましょう。

生育環境が整っていた場合、11月から翌年1月までに花が咲きます。花の色は、白・黄色・ピンク・オレンジなど、様々です。花は明るい時間帯は開いてますが、暗くなる時間帯は閉じます。

夏越し

休眠期の夏は、断水します。見た目がシワシワになりますが、基本的に水は与えません。夏場に水を与えると、根腐れを引き起こす危険性が高いためです。夏場は風通しの良い場所で、暑くなりすぎないように気をつけましょう。

冬越し

冬場は、屋外でしっかり日光に当てましょう。しかし、5度以下になる時には室内に取り込みます。表面の土が乾いていたら、たっぷりと水を与えましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

リトープスを増やすなら、株分けが一般的です。脱皮後に出てきた子株を切り離すことで増やせます。ただし、無理に外すと株が傷む恐れがあるため気をつけましょう。

挿し芽の時期

リトープスは、挿し芽では増やせません。

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PUKURI編集部

PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

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