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十二の巻(じゅうにのまき)の育て方

十二の巻(じゅうにのまき)は南アフリカが原産でユリ科ハオルシア属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容で十二の巻(じゅうにのまき)の特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

十二の巻(じゅうにのまき)の特徴

「十二の巻(じゅうにのまき)」は南アフリカのケープ州を原産とする、「ハオルシア」の仲間とされる多肉植物の一種です。この種類は新しい園芸品種を作るための交配が盛んに行われており、非常にたくさんの種類が生み出されて流通しています。

とがった硬い葉っぱを付ける「硬葉系ハオルチア」と葉っぱに半透明の窓を持っていて柔らかい「軟葉系ハオルチア」の2つに分類され、「十二の巻(じゅうにのまき)」は白いしま模様が特徴のゼブラ柄で先のとがった硬い葉っぱを放射状に伸ばす硬葉系に属しています。

身近な園芸店でも簡単に手に入れることができ、比較的丈夫で育てやすいことと可愛い見た目から愛好家たちに親しまれているようです。ゆっくりとしたスピードで成長するため、インテリア用などであまり大きくさせたくない人にもおすすめ。通常は大きくなっても高さ15cm程度と、こぢんまりしたビジュアルも魅力です。また手間のかかるお手入れも必要なく、枯れた葉っぱを見つけたらこまめに取ってあげるくらいで大丈夫。枯れた葉をそのままにしておくと風通しが悪くなり、病害虫の原因になってしまう可能性があるので注意が必要です。

十二の巻(じゅうにのまき)の詳細情報

園芸分類多肉植物、ハオルシア
草丈・樹高~20cm
耐寒性やや強い
耐暑性普通
花色
開花時期春〜夏

十二の巻(じゅうにのまき)の育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
開花時期 
肥料

十二の巻(じゅうにのまき)に適した栽培環境

日当たり・置き場所

「十二の巻(じゅうにのまき)」は直射日光を苦手とし、乾燥を好む多肉植物です。夏は直射日光を避けて風通しのよい半日陰のところに置き、生育期の春と秋は午前中だけ日が当たるような場所で管理しましょう。葉っぱの色を観察しながら遮光ぎみにするのがポイントで、冬は霜が付かないように注意が必要です。

温度

0℃まで耐えることができる品種ですが、弱る可能性があるので冬は最低でも5℃以上を保てるようにしましょう。通年を通して日当たりと風通しを意識し、霜が付いたり高温多湿になりすぎないよう気をつけて管理してください。

用土

水はけのよい土が適しており、園芸店やホームセンターでも手に入るサボテン・多肉植物用の用土を用いるとよいでしょう。自分で配合するのであれば、小粒の赤玉土と鹿沼土をメインに使用します。腐葉土や川砂を加えると通気性が高まり、バーミキュライトを足せば湿気を補うことができます。

十二の巻(じゅうにのまき)の育て方のポイント・コツ

水やり

「十二の巻(じゅうにのまき)」は乾燥した地域で育つ多肉植物なので、乾かしぎみの管理で大丈夫です。生育期を迎える春と秋に半月ごと、または土が完全に乾ききったことを確認してから水を与えます。夏は生育が止まるので断水しても問題ありませんが、朝や夕方などの涼しい時間帯であれば軽い水やりはかまいません。冬は断水もしくは表土が湿るくらいを目安に、霧吹きで与える程度の量で抑えましょう。特に冬場は根腐れを起こしやすいため、あまり土が湿らないように注意してください。

肥料

「十二の巻(じゅうにのまき)」には本来、肥料はほとんど必要ありません。ただし生育期にあたる春と秋のみ、規定倍率よりも大幅に薄めた液体肥料を少しだけ与えるのはよいでしょう。また、植え付けや植え替えをするときに元肥として施肥することも可能です。用意した用土にあらかじめ緩効性化成肥料を混ぜておき、栄養補給をしてあげてください。適度な量であれば生育がよくなったり、色つやがアップしたりといった効果が期待できます。

病害虫

病害虫の心配は比較的少ないですが、まれに「ワタムシ」や「カイガラムシ」が付くことがあります。発生すると葉の表面や形が悪くなったり、排せつ物や分泌物の汚染によって病気を引き起こしたりします。見つけたらその都度ピンセットやつまようじを使って取り除き、そのあと市販されている殺虫剤などを散布してください。たくさんいる場合はブラシでこすり落とすのも有効です。また高温多湿の状態が続くと「軟腐病」にかかるため、苦土石灰をまいて予防しておきましょう。

十二の巻(じゅうにのまき)の詳しい育て方

選び方

風水的にも開運アイテムとされる「十二の巻(じゅうにのまき)」。上に向かってとがった葉っぱを伸ばしていることから、明るく活発なエネルギーで邪気を遠ざけてくれると考えられています。パワーを発揮するためには、できるだけがっしりとしている株を選ぶとよいでしょう。真ん中の新芽部分をチェックし、茶色っぽく腐っていないかもポイントです。

植え替え・鉢替え

ゆっくり成長する品種ではありますが、根詰まりして鉢がパンパンになるようなら植え替えを行いましょう。1~ 2年に1回を目安に、生育時期である春か秋が適しています。古い土と茶色くなった古い根っこをすべて落とし、水はけのよい新しい土を使ってひとまわり大きな鉢に植え替えてください。

上に向かってとがった葉っぱを生やすことから、明るく活発なエネルギーで邪気を遠ざけてくれると考えられている「十二の巻(じゅうにのまき)」。風水アイテムとしても愛されており、玄関などの入り口に置くのがおすすめです。春から夏にかけては細長い茎を伸ばし、小さなユリに似た花を咲かせていっそう楽しませてくれます。

夏越し

もともと直射日光が苦手で、乾燥を好む多肉植物です。夏は風通しがよくて遮光ができる、木陰などの雨に当たらない場所に置くのがよいでしょう。葉っぱが赤くなっているのは日に当たりすぎている証拠なので、観察しながら随時遮光して調整してください。水やりは控えめにし、土の表面が湿る程度に軽く与えれば十分です。

冬越し

「十二の巻(じゅうにのまき)」は比較的寒さに強く、0℃になる環境でも育てることは可能です。ただ霜が付いたり凍ったりするのは株によくないため、できるだけ5℃を下回らないように注意してください。水やりは極力控え、断水ぎみに管理します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

「十二の巻(じゅうにのまき)」は、株分けで増やします。横から出てくる子株を使い、親株から根をなるべく付けたまま離して新たな鉢に植え付けていきます。葉挿しで増やす方法もありますが非常に時間がかかり、初心者には難しいかもしれません。

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PUKURI編集部

PUKURI編集部の企画・編集スタッフです。多肉植物が大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。

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