コノフィツム(メセン)は南アフリカが原産でハマミズナ科コノフィツム属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でコノフィツム(メセン)の特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。
コノフィツム(メセン)の基本情報
植物名 | コノフィツム(メセン) |
---|---|
学名 | Conophytum |
英名 | Conophytum |
科名 | ハマミズナ科 |
属名 | コノフィツム属 |
原産地 | 南アフリカ |
コノフィツム(メセン)の特徴
コノフィツム(メセン)は、南アフリカやナミビア原産の多肉植物です。脱皮や擬態をすることから、同じ多肉植物のリトープスと性質が似ています。メセンの由来は、男性的な印象のサボテンに対して反対の特徴を持つためです。棘を持つサボテンとは対称的なつるつるとした表面で、模様を持つ品種もたくさん確認されています。茎と葉が一体となっているのは、岩や石などに擬態するためです。このような擬態をすることによって、動物から食べられないようにしています。コノフィツム(メセン)は、冬に成長する多肉植物です。休眠している春以降は表面が乾燥してカサカサになりますが、秋以降に皮を破って新芽が伸びてきます。乾燥には強いですが、加湿には弱いです。年中通して、風通しの良い場所で管理します。見た目で脱皮が始まったのを確認したら、水やりをやめましょう。気温が下がってきたら、様子を見ながら少しずつ水を与え始めます。日頃からこまめに観察して、水やりのコツを知ることが育てるうえで大切なことです。
コノフィツム(メセン)の詳細情報
園芸分類 | 多肉植物、メセン |
---|---|
草丈・樹高 | 品種による |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや弱い |
花色 | 黄色、ピンク、オレンジ、白 |
開花時期 | 11月 |
コノフィツム(メセン)の種類
花園
花園は、足袋のような見た目をしているコノフィツムです。生育期の9月から10月に橙色系の花が咲きます。大きさは中型で、小型株ほどではないものの群生することも特徴です。
宇田朝臣
宇田朝臣は足袋のような見た目と先端の赤いラインが特徴です。足袋で例えると指の間にあたる部分から、黄色い花を咲かせます。
秋の夢
秋の夢は、合掌しているような草姿が特徴です。表面は、すべすべとした感触をしています。花の色は、ピンク色です。
ウィルヘルミー
ウィルヘルミーは、豆が集まった見た目が特徴です。表面に細かいドット模様があります。小型のコノフィツム(メセン)です。秋から冬に鮮やかな色の花が咲きます。
ペアルソニー
ペアルソニーは、足袋型に成長します。暑さに弱いコノフィツムの品種のなかでは比較的暑さに強い品種となっています。花の色は、赤やオレンジで鮮やかな色が多いです。
ステファニー
ステファニーは、見る角度次第でハート型に見えるコノフィツムです。表面には白い斑点があり、産毛があります。花の色は、白です。
オランダ・アウデビリデ
オランダ・アウデビリデは、足袋型に成長します。全体は明るい緑色で、様々な方向に伸びるように成長するコノフィツムです。
ラツム
ラツムは、丸型のコノフィツムです。葉の色は、緑色で透明感があります。
コノフィツム(メセン)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
植え替え | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
開花時期 | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||
肥料 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
コノフィツム(メセン)に適した栽培環境
日当たり・置き場所
コノフィツム(メセン)は、生育期の冬場は日当たりの良い場所に置きます。休眠している夏場は、涼しい半日陰に移動させましょう。開花時期にひょろひょろした見た目になる場合は、日光不足の場合が多いです。
温度
コノフィツム(メセン)は、11月から4月の冬に成長します。耐寒性・耐暑性ともにやや弱いため、季節ごとの適切な管理が大切です。夏場は涼しい半日陰に置きましょう。冬は霜が降りる極寒期や雪が降る時期は、室内に取り込みます。
用土
コノフィツム(メセン)の用土は、水はけの良い土が適しています。多肉植物やサボテンの専門店で販売されている専用土の他にも、市販で販売されている多肉植物用の土なども使用可能です。
コノフィツム(メセン)の育て方のポイント・コツ
水やり
コノフィツム(メセン)は、脱皮が始まったら水やりをやめます。夏場には完全断水をする場合が多いですが、小さな株であれば土を湿らせる程度に水やりを行うのも有効です。夏場は完全な断水を行う場合が多いですが、様子によっては乾燥に対処しましょう。気温が下がり始めたら、少しずつ水を与え始めます。
肥料
生育期に緩効性の肥料を少量ずつ与えましょう。2ヶ月に1度が目安です。休眠期に与えると枯れる恐れがあるので、与えてはいけません。
病害虫
コノフィツム(メセン)で注意したい病害虫は、ネジラミとナメクジです。ネジラミは根に寄生します。植え替えの時期にネジラミがついていないか確認しましょう。ナメクジは這った後が残るため、見た目の美しさを損ないます。ナメクジは基本的に、湿った場所にいる傾向です。風通しの良さを確保するとともに、見つけ次第捕殺しましょう。
コノフィツム(メセン)の詳しい育て方
選び方
健やかに育っているコノフィツム(メセン)は、表面にハリがあります。ハリがあって、ひょろひょろと伸びていない個体を選びましょう。他の個体と比べて、明らかに伸びている個体は日照不足によって、徒長している恐れがあります。徒長している個体は、性質が弱くなりやすいため避けるようにしてください。
剪定・切り戻し
コノフィツム(メセン)は、剪定や切り戻しをしなくても成長します。
植え付け
テ
植え替え・鉢替え
コノフィツム(メセン)の植え替えは、生育期の10月から3月に行います。暖かい時期の植え替えは、株が弱る恐れがあるためおすすめしません。
花
生育環境が整っていたら、年に1度花が咲きます。花が咲き終わったあとに放置すると、花が株に張り付いてシミになる可能性が高いです。咲き終わった花は放置せず、早めに摘み取りましょう。
夏越し
コノフィツム(メセン)の夏越しには、風通しと直射日光に注意します。夏は休眠期となるため、水は基本的に与えません。直射日光で弱るため、涼しい半日陰で育てましょう。気温が落ち始めた時に、様子を見ながら少しずつ水を与えます。
冬越し
コノフィツム(メセン)は、冬が生育期です。寒さに強いほうではあるものの、霜や雪に当たると弱る場合があります。また、株が凍ってしまうとそのまま枯死する可能性が高いです。強い寒さに当たらないように注意しましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
コノフィツム(メセン)は、株分けで増やします。群生している株であれば、10月から12月の植え替え時に子株を分けられますが、自然と離れない場合は無理に切り離さないようにしてください。
挿し芽の時期
コノフィツム(メセン)は性質の都合で、挿し芽では増やせません。
コメント