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クラッスラの育て方

クラッスラは南アフリカや熱帯アフリカが原産でベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物です。今回は初心者にもわかりやすい内容でクラッスラの特徴や写真のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

クラッスラの基本情報

植物名クラッスラ
学名Crassula
英名Crassula
科名ベンケイソウ科
属名クラッスラ属
原産地南アフリカ、熱帯アフリカ

クラッスラの特徴

クラッスラは、南アフリカや東アフリカ、マダガスカルに生息する多肉植物です。3~4cmの小型品種から数m近くまで、多様な品種が見られます。サイズだけでなく、見た目の特徴も様々です。クラッスラの品種で最も知名度が高いのは、コインのような葉が特徴の「金のなる木」です。他にも、紅葉の美しさで有名な「紅葉祭り」や「火祭り」があります。クラッスラの開花時期は、4月から12月の不定期です。花の色は赤・オレンジ・ピンク・白など、品種ごとに多様な色の花を咲かせます。花の大きさも、品種によって様々です。なかには、花のサイズが小さくて目立たない品種もあります。また、耐暑性や耐寒性まで品種によって様々です。最低温度は5度くらいまで耐えられる品種が多いですが、株を傷ませないためには冬は屋内に取り込むほうが良いでしょう。一方で真夏の直射日光で葉焼けを起こす品種の場合、夏には半日陰に移動させます。品種によって夏型・冬型が分かれているため、水のやり方にも注意しましょう。

クラッスラの詳細情報

園芸分類多肉植物、クラッスラ
草丈・樹高3cm~1m
耐寒性やや弱い
耐暑性普通
耐陰性弱い
花色赤、オレンジ、ピンク、白
開花時期4月~12月

クラッスラの種類

金のなる木(花月)

金のなる木(花月)

花月は、流通名で「金のなる木」とも呼ばれている多肉植物です。流通名の由来は、葉の形がコインに似ていることからといわれています。秋から冬にかけて、鮮やかな赤色に紅葉することも特徴です。

ゴーラム

ゴーラム

ゴーラムは、日本で知名度の高い「金のなる木」の枝変わり品種です。別名では、宇宙の木とも呼ばれます。厚みのある葉は指で押し込んだようにへこんでおり、全体は棒状です。そして成長につれて、茎が木質化します。春秋型の多肉植物ですが、夏も休眠せずに成長し続けることも特徴です。

火祭り

火祭り

火祭りは、アフリカ原産の多肉植物です。冬になると、鮮やかな赤色に紅葉します。日光によく当てて育てましょう。寒さに弱いため、冬は霜に当たらない置き場所へ移動させてください。

写真は準備中

愛星

愛星は、アフリカ原産の多肉植物です。耐寒性がやや弱いため、冬は屋内で育てます。見た目には、厚みのある三角の葉が特徴です。気温が低下すると全体の色が淡くなり、縁が赤く色づきます。

紅葉祭り

紅葉祭り

紅葉祭りは、同属の火祭りと赤鬼城の交配種です。耐暑性・耐寒性ともに強く、生育環境が整っていれば目覚ましく成長します。紅葉が楽しめる品種です。紅葉を楽しむためには、春秋にしっかり日光に当てて気温が下がる時期に15度以下の温度に当てます。

写真は準備中

アイボリーパゴダ

アイボリーパゴダは、全体が白い産毛に覆われています。そのため、全体は白に近い緑色です。開花するごとに分岐して、子株が増えます。株が小さい間は上へ成長しますが、株が大きくなると這っているような風貌へ変化します。

赤鬼城

赤鬼城

赤鬼城は、春秋型の多肉植物です。耐暑性・耐寒性ともに強く、生育環境が整っていれば目覚ましく成長します。赤鬼城が、紅葉が楽しめる品種です。紅葉を楽しむためには、春秋にしっかり日光に当てて気温が下がる時期に15度以下の温度に当てます。

写真は準備中

茜の塔

茜の塔の名前の由来は、紅葉で赤くなる様子と塔のように成長する様子からです。しかし、成長するにつれて這うような姿になる場合もあります。比較的暑さと寒さに強い品種ですが、多湿には弱い傾向です。水のやりすぎに注意して育てましょう。

クラッスラの育て方カレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え替え
開花時期 
肥料

クラッスラに適した栽培環境

日当たり・置き場所

クラッスラは、多湿で弱ります。育てる際には日当たりが良く、風通しの良い場所で育てましょう。しっかり日光に当てると、丈夫な株に育ちやすいです。しかし、真夏の直射日光に当たると葉焼けを起こす品種が多いため、真夏だけは半日陰で育てます。

温度

多くの品種は、5度くらいまで耐えられます。しかし、株を傷ませないためにも冬場は屋内に取り込みましょう。なかには、ヴォルケンシーのように10度を下回ると弱る品種もあるため、品種ごとに寒さに気を配りましょう。

用土

クラッスラは、水はけの良い土で育てましょう。市販の用土であれば、多肉植物用やサボテン用の土がおすすめです。栽培環境や水やりできる頻度に合わせて、土を選んでも良いでしょう。

クラッスラの育て方のポイント・コツ

水やり

クラッスラは夏型品種か冬型品種かで、適切な水の与え方が異なります。夏型の場合には春と秋に表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをして、夏は土が乾いた3~4日後に水を与えましょう。夏型の冬場は、暖かい日の昼間に水を与えてください。冬型品種の場合には、春と秋には、日当たりの良い場所に置いて、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。そして夏は、乾きすぎない程度に断水してください。冬は0度を下回る場合は水やりを控えますが、晴れた日の昼間に水やりをします。

肥料

クラッスラはほとんど肥料を与えなくても育ちますが、当たる場合には生育期に緩効性の置き肥か薄めた液肥を与えます。時期を間違って与えてしまうと、肥料やけを起こして枯れる場合があるため気をつけましょう。

病害虫

クラッスラには、アブラムシやカイガラムシ、ハダニ、ワタムシが寄生しやすいです。花芽や新芽といった柔らかい場所が害虫被害を受けます。もし害虫被害が見られた場合には、都度捕殺するか酷い場合には殺虫剤を使用するのも方法です。他にも、葉に茶色い斑点がつくさび病になる場合があります。さび病への対処法は、該当箇所を取り除くことです。さび病の症状が見られる箇所を取り除きます。

クラッスラの詳しい育て方

選び方

クラッスラは、全体的に葉が詰まっている個体を選びます。葉に健康的な艶やハリがあるものが望ましいです。左右の偏りがなく、均等に育っているものを選びましょう。また、害虫がついていないクラッスラを選ぶことも大切です。

剪定・切り戻し

クラッスラの剪定は、美観の好みに合わせて行います。なるべく左右均等になるように剪定しましょう。

植え替え・鉢替え

植え替えは、生育期の春か秋に行います。植え替えの時期と合わせて、緩効性の置き肥か薄めた液肥を与えると成長しやすいです。

品種によって、開花時期が異なります。花の色も、赤・オレンジ・ピンク・白など、様々です。花のサイズも品種によって異なります。

夏越し

夏は高温多湿にならないように気をつけます。夕方に水やりをしたり、風通しの良い場所で育てるなど多湿状態に陥らないように気をつけましょう。水をやりすぎないように、土の表面が乾いてから3~4日後に水を与えます。

冬越し

5度を下回る時期には、屋内で育てます。品種によって、耐寒性が異なるため気をつけましょう。冬は乾燥気味に育てるほうが寒さに強く育ちます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

クラッスラは、挿し木で比較的容易に増やせる多肉植物です。クラッスラの切り口を3~4日ほど乾かしてから、清潔な用土に植えつけます。割り箸で土に穴をあけると、植え付けやすいです。

挿し芽の時期

挿し木は、生育期の春・秋に行うと失敗しにくい傾向です。3月から5月と、9月・10月に行いましょう。

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PUKURI編集部

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